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不惑過ぎ 学び直しの 価値如何に

【40歳過ぎた私の学び直し:ミネルバ大学】

最近すこし日本でも話題になることがあるミネルバ大学をご存知でしょうか?学部はハーバードを超える難関とも言われ、合格率は2%以下と言われていたりします。

40過ぎて、結婚も遅かったことも有り二人の子供は2022年時点で10歳と4歳。日々、オンラインで英語学校も運営する私として気になったのが、上の子が小学校にあがって授業を受けているのを見聞きして、感じたことは20年前と小学校の教え方、何も変わってないな…ということ

もちろん、在りし日はPISAで世界一位を取れた日本の公教育のベースの高さは言うまでもありませんが、それがイノベーションのジレンマになることもよくある話。危機感を覚えました

もともと、20代は海外大学院留学(原子核工学のエンジニア、国立研究所で研究)⇒キャリアをGE(外資大手)⇒BCG(外資コンサル)とすすめ、ここで挫折。30代は、ひろっていただいたJTCでサラリーマンしながら、オンライン英会話を起ち上げ、10年かかりましたが、今は英検1級2次試験でシェア10%を持つ、ちょっとした英会話学校を複業で運営しています。

子供の教育が気になった頃、自分がオンライン教育に興味があることもありアンテナに引っかかったのがミネルバ大学でした。ミネルバ大学は2014年の秋学期から29人の生徒で始まり、初めての卒業生が出たのが2019年春学期という新しくできたばかりの大学です。調べてみてそのスタイルと高等教育を刷新するのだというミッションに共感しました。そして、オンラインで授業は受けつつ、世界中を旅するというスタイルは将来”来る”かもしれないと思い、試験料が無料だったのでとりあえず受けてみることにしました。流石にこの歳で学部受験はないので、大学院の方を受験しました。2019年1月に応募、2月には結果が出るスケジュールでした。どんな試験が出るのか?未来を感じる大学ではどんな選抜を行うのか?ということに興味があり、それを自分の子供の教育の肥やしにできたらいいやというくらいだったので準備せず受けましたが結果は合格でした。受けてみて分かったことは1−2年くらいで付け焼き刃の受験対策はあまり意味がないということでした

個人的な意見ですが、やはり、ミネルバにしてもこれから出てくる新しい形の高等教育にしても、答えのある(◯✗を付けられる)問題を効率よく解くのではなく、答えの無い問題を自分なりに取り組めること、少なくとも自分の問題意識、課題意識に対して問いを立て、それに取り組めることをこれからの時代は求められているし、そのためのスキルを磨くことが大切なのだなと改めて思いました。

受かったしなんとなく大学の目指すところも書籍(Building The International University)を読めば分かるのでもういいかなと思ったんですが、奥様に相談したところ、受かったなら通ってみればいいじゃない?というのでパートタイムですし、リスクは学費くらいしかないので通ってみることにし、2021年5月に卒業しました。米国の高等教育は基本的に、大学院が学部よりもレベルが低いということは決して無いと思います。そして、入学しましたはあまり意味がなく卒業して初めて価値があります。ですので、大学院を卒業できれば、学部で求められる要件と同等のことを満たしていると考えて良いと思います

ミネルバ大学について初代学長 コスリン教授と創業者ベン・ネルソンが紹介している本

実際に通ってみて分かったことは、哲学からデータサイエンスまで幅広くリベラルアーツを学べるということでした。そして、オンライン教育はかならずしもリアルの教育よりも効率が落ちるわけでもないということもよく分かりました。(※日本の多くのタブレットを使った教育は紙を使ったコンテンツをそのままデジタル化しただけで、ICTならではの強みを全く取り込めてないので課題多い)

学部生も1−2年生時にやるリベラルアーツの部分と大学院でもかなり共通の部分があるのではないかとおもいますが、このリベラルアーツで学ぶ内容は、誤解を恐れずにいうと、20代にGEやBCGでOJTや自主学習で勉強してきた内容がほとんどでした。(例えば、ロジカルシンキングというスキルを身につけるという点で、2年でドロップアウト(クビになった)とはいえ、流石にロジカルシンキングができなくて外資のコンサルは無理という当たり前のことだとは思います)。もう一つ例をあげると、組織を動かすという意味では、Interacting Effectively #negotiate (Building The International University P386より)というスキルは、ハーバード交渉術のような内容はGEの研修でもありました。逆に私にとっても新しかったのは、「複雑系の科学」で、これは授業自体も新鮮でとても楽しめました。また、哲学についても正直知識がほとんどなかったので哲学に興味を持つきっかけになり、ニーチェのツァラトゥストラも読破するなどできました。

では、実際にほとんど知ってることだから価値がないのか?というとこれは全く別の話だと思い逆にすごいなと思いました。GEやBCGなどの外資での経験を経て、30の頃やっと身につけた一連のスキルをギュッと凝縮して1−2年で20歳のころには習得してできてしまう(世界中で実施されているであろうインターンなどで実践もしているのだと思います)のって素直にすごいな!自分の子供はぜひ通わせたいなと強く感じたというのが私の印象でした

私自身はMBAを取るチャンスを逃してしまいましたが、定年が70歳と考えると、40歳というのは、定年60歳のときの30歳、つまり40歳から定年までまだ30年あると考えると、高等教育を刷新しようというミッションを上げるミネルバ大学での教育に触れられたのは、これから自分のオンライン学校を運営していく上でもとてもいい学びとなりました

【最近、学んでいること:起業を科学する】

ミネルバを2021年の5月に卒業後は、今の英語教育を刷新する!という個人的なミッション(使命)を掲げ、オンライン英会話(バリューイングリッシュマジックキーキッズアカデミー)に取り組んでいます。

最近は、スモールグッド、ソーシャルグッドなビジネスに興味があり、私自身自分の学校もスモールグッド、ソーシャルグッドなビジネスにしていきたいと考えています。スモールグッドというのは1億円くらいの小さなビジネス、ソーシャルグッドとは「私が」これは社会的に価値があると信じて疑わず、それがほしかったんです!と感謝いただける受けてがいることをビジネスにしていくこと。

そんな中で、こんなスモールグッド、ソーシャルグッドなビジネスをどんどん立ち上げようという動きはあって、そういう意味で「起業は科学できる」時代担ったと痛感します

この「起業は科学できる」ということが今の私の学びのテーマですが、そのエリアで取り組まれている学びの場を2つ紹介させていただきます

FUKUSEN
リクルート出身の細野さんが起ち上げられた副業で1000万円の売上を目指そうというサービス。リクルートの企画部門ご出身の細野さんから再現性のある新規事業起ち上げのプロセスを学べるのはかなりお得だと思います。私も自分の頭の整理とさならなる新規事業起ち上げのため1年ほど参加させていただこうと思っています(※無料のLINE登録でいただけるコンテンツすばらしいです)

思いをカタチにする経営ゼミ
マザーハウスの副社長山崎さんがご自身のソーシャルグッドなビジネスを起ち上げたご経験をシェアしつつ、1億円のスモールグッドビジネスを目指す起業家・経営者を育成するプログラム

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