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現代思想 magazine

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記事一覧

「テロ」と「無敵の人」と「加速主義」と「反出生主義」の連関について

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cf. 『現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かっ…

反出生主義を考えると「存在」,「時間」,「論理」が鍵概念のように思う. 「日本死ね」と,…

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NHK BS1「マルクス・ガブリエル コロナ時代の精神のワクチン」哲学徒のメモ

番組はカントの『純粋理性批判』を引いて始まる. 自由とは好きなように思い通りに行動するこ…

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メイヤスーをカンタンに読む(図解付き)|『有限性の後で』1章

『有限性の後で』 2010年代その広がりを見せ、インターネットを介して話題になった哲学的…

〈翻訳〉ニック・ランド「暗黒啓蒙」第二部

〈本記事は、ニック・ランド(Nick Land, 1962~)の評論「暗黒啓蒙(dark enlightenment)」(…

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〈翻訳〉ニック・ランド「暗黒啓蒙」第一部

〈本記事は、ニック・ランド(Nick Land, 1962~)の評論「暗黒啓蒙(dark enlightenment)」(…

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四方対象/グレアム・ハーマン

2018年もいろんな本を読んだ。 ちょうど1年前の年末年始にかけて読んだのはゲーテの『ファウスト』(書評)だった。19世紀初頭に書かれた、この作品はあらためて近代という、人間と世界のあいだに亀裂が認識された世界が明確に描かれていた。 「ありとあらゆる道徳観念が、耐えがたいまでの重荷を負わされ」、「たえず、神の権威と、直接、関係づけられ、「罪という罪は、極微小の罪にいたるまで、宇宙世界と関係づけられる」と書くホイジンガの『中世の秋』(書評)やジョルジョ・アガンベンの『スタン

ニック・ランドと新反動主義/木澤佐登志

未来への希望がゼロとなった状態を見通す、どこまでもダークでホラーな思想。 それなのに何故…

非唯物論 オブジェクト指向社会理論/グレアム・ハーマン

ANTとOOO。 アクターネットワーク理論(Actor Network Theory)とオブジェクト指向存在論(Obj…

〈オブジェクト指向存在論〉最速入門01:対象とは?

この世界のあらゆるものは、他のものと独立にそれ自体で存在する。それはそれでしかない。これ…

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有限性の後で/カンタン・メイヤスー

しばらく前から続いてる新しい哲学書を読み進める私的プロジェクト。 新たに読み終えたのは、…