アリさんとキリギリス

元原子力技術者であり、コンサルタントもやっている細谷功さんの著書。


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2500年前のイソップ童話「アリとキリギリス」の現代版とも言える本書。

ダイバーシティという様々な選択ができる現代のビジネス社会を風刺している。

私は皆がキリギリスに向けていけばいいと考えていたが、アリの価値観も認めることも必要だと本書を通して感じた。逆も然り。


ただし、互いに価値観や視野は違う。

選択肢や環境は、キリギリスは自ら作り出すものだが、アリは与えられるもの。

そして、キリギリスからアリは見えるが、アリからはキリギリスの一部しか見えない。

とはいえ、社会の根底を支えているのは多数のアリである。

だからこそ、自由度が高いキリギリスはアリを支えることも考慮することでバランスよく物事が進められると思う。

おそらく、アリとキリギリスの比率はパレートの法則と同じ8:2。

どちらかが不足すると100%にはならない。

どちらが正しいかではなく、どういう場面でどちらの考え方が必要なのかを見極め、解を出していきたい。

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「ホント自由だよね」と言われるので、私はキリギリス寄りの思考だと自分でも思う。

指示が曖昧であるほど、「自由にできる!」と楽しくなる。

自分はどちらか本書を読んで考えてほしい。

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