#48 「世の中の「当たり前」を、どんな技術でどう変える? 」に対する読者からのアイディア

日経未来面における、「世の中の「当たり前」を、どんな技術でどう変える? 」という問いに対し、多くの読者からのアイディアが集まったようです。

それぞれのアイディアはリンク先から読んでいただければと思いますが、面白いアイディアが満載です。

例えば高校2年生の「体温や健康状態、天気予報、おすすめの洋服などを鏡に映してくれる」アイディア。

大学3年生の「オンラインでの相手の感情や満足度、理解度等を読み取れるカメラ」のアイディア。

会社員26歳の「デバイスを用いた体調管理」のアイディア。これは心拍数や摂取カロリー、栄養、睡眠の質等の見える化によって、自分自身の体調や健康を管理できるというものです。

①行動変容へのきっかけづくり〜体調や感情の見える化〜

いくつかのアイディアとも関連するのですが、「体調や感情をいかに意識しないで見える化できるか?」これが技術的に可能になれば、もっと簡単に、もっと抵抗なく、自分自身の健康に対する意識や行動が変えられるようになると思います。

いま世の中には多くの健康サービスがありますが、自分の健康状態を改善したいと思っていざ使ってみると、自分で体重や食事等を入力しないといけないものが多く、これが面倒だという人がとても多いです。

ここを技術(やアイディア)で解決できれば、「健康への意識」を変えることが容易になると思います。新しい技術が新しいサービスのブレイクスルーになることは往々にしてあるので、こういった技術にはこれからも注目していきたいです。

②行動変容を継続させる仕組み〜ゲーミフィケーション、ナッジ理論〜

さて、先日DeNAさんが「Kencom」という健康保険組合向けの健康サービス(アプリ)の中で、日々の生活の中で小さな目標を達成することでキャラを育てることができる機能を追加したとのプレスリリースを出していました。

この健康サービスでは、健康診断の結果や歩数、体温などのデータをまとめられるほか、健康組合に合わせて健康管理に役立つ記事を配信しているとのことですが、キャラを育てることやユーザー同士のコミュニケーションを促すことで、行動変容を継続させるとともにユーザーの定着を図ることができる良い仕組みだと思いました。

その一方で、人って「健康になれるゲームをやりたい!」というよりも、「好きなゲームをやってたら健康になれる」というものを欲しているような気がします。

その意味で、ポケモンGOやドラクエウォークなどのヒットはとても参考になると思います。

引き続き、このあたりの情報についても注目していきたいと思っています。

それではまた明日!

<了>

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