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「 Demiちゃんが行く!」#7写真家 緒方秀美 小説 "写真を学びはじめて感じた事"

こんにちは、私小説は第7話に入りました。
カメラも持った事もなかった私が交通事故で入院中のベッドの上で見た一枚の写真からパワーをもらって、カメラマンになると決めた!!
一枚の写真が私の人生を変えたのですが、芸術の力と自分自身の力が融合した時に計り知れないパワーが出る事を改めて実感しています。

そんなデミが熊本の田舎から東京に出てきて大学で写真を学びはじめるのですが、学校は思っていた世界とは違った様でした。

第7話 写真を学んで感じた事


学校での授業は刺激的な写真を撮る写真ではなく芸術的な写真について論じたり、写真鑑賞したり、論じ合う事が多い学校でつまらない!!
こんなんじゃないんだ、デミは論じ合う芸術写真より、私が感動したようなミュージシャンのエネルギーを撮るカメラマンになりたんだ~~~!!どうしたらそんなカメラマンになれるのだろう?日々気にかけていた時、渋谷パルコでスーパースクールとうい講座がある事を見つけた、そこでは広告関係のアートディレクターやカメラマンが講演する事を知った、
そのなかに大山千賀子という女性のカメラマンでロンドンで9年間活躍してVogueの仕事やイギリスのミュージシャンの撮影をしてた彼女が日本に戻りカメラマンとしてファッションや広告の撮影で活躍しているカメラマンの講演があった、すぐに申し込み講演会場に行くと大山千賀子さんはアイスキャンディー食べながらセミナールームに入って来た。大きなポートフォリオケースを持ってたので、そのケースの角が席に座っているデミの頭にボコっとあたった、
ゴメンとウインクして通り過ぎた。ショートカットヘアーで可愛いお転婆ちゃん的な雰囲気だ、彼女は若い頃はモデルとして仕事してたけど撮影する方に興味を持ち、世界一周の旅に出てアメリカではハンバーガー焼くバイトをしてたそうだ、次はロンドンに行くがその地が気に行って住む事にした、隣のアパートによく遊んでもらったおっさんは世界的なアーティストのブライアン イーノだった事を後になって知ったという話しがワクワクして面白い。初めてVogueの仕事を撮った時は障子と畳の部屋で撮りたくてガラスにテープをはって障子にみせて、ドレスを着たモデルを寝かせて撮ったエピソードが奇想天外で面白かった、日本に戻ってきてからの仕事、写真を見せるながらの講演内容にデミはワクワクした。
「やっぱりこれだ、大山さんみたいに世界を駆け巡りたいな、私の撮った写真が世の中に直ぐに出てみんなの目にふれて活力あたえるくらいの仕事をしたいんだ」
講演が終わると直ぐに大山さんに話しかけ、「感動しました!!今写真を学んでいます。お話し聞いてワクワクしました。私も大山さんみたいなカメラマンになりたいです。アシスタントにしてください。」


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