「Demiちゃんが行く」#4 写真家 緒方秀美 私小説　”写真の力で蘇ったデミ"

こんにちは、あらゆる意味で歴史に残る東京オリンピックが始まりましたね!! 空を見上げた時のブルーインパルス飛行に一瞬だけ希望を感じました。
この写真の力でこの一瞬が永遠になりますが、一瞬一瞬の積み重ねが人生なら今が全てだなと切に思います。

前回のデミちゃんは不運にも交通事故に合って、生死の境をさまよう事件がありました。

そこから１８歳で人生のどん底味わったデミが本物に出会ったのです。

”写真の力で蘇ったデミ"

デミは頭をフロントガラスを突き破る
大きな交通事故にあったのです。
意識はとうに肉体から離れ気持良く昇っていく、川を超えた彼方にはお花畑が見えてそこにたどり着きたい、たどり着いたらもっと気持ちいいのだろうな～～でもそのお花畑にはおじいさんが立っていて来るなと言ってる。それでも行こうとした時にバーーーンと肉体に戻った。その瞬間「わかったか～～～!!!」という声が聞こえた。
意識が肉体に戻った瞬間はデミの身体は鉄の様に重く苦しかったけど、「わかったか～～～!!!」という声は
「そんな生まれてからろくな経験もせずに天国に戻ってくるな、やるだけやれ～～色々と経験して来い!!」というおじいちゃんからのメッセージだと感じた。
でも身体は動かない、色んな治療を試みるが一行に回復しない、いつも走り回ってオテンバちゃんのデミが１００mも歩けない。いつも頭が痛くて病室でTVを観る事もできない大好きなパンクロックでさえ音を出したら頭が痛くて聞けない、何もできない身体になってしまった、
毎日毎日病院のベッドで窓の外の雲だけ見て過ごすデミだった。
いつのまにか「わたし治るかな？」という言葉が口癖になってお母さんを悲しませていた。
病院のベットで何もできなくなったデミにお母さんJAMというA3サイズのビジュアル誌が病院に持ってきてくれた。
それを見た時、衝撃でデミの好きな.David BowieとThe Clash. Patty Smithの写真が出てる。カッコィー誰が撮っているのだろう？ドキドキする。
David Bowieはphoto by Masayoshi Sukita 日本人なの??Patty Smithはphoto by Hiro Itoこれも日本人？The Clashは女性のPhotographer Penny Smithが撮ってた。凄い世界のスーパースターを日本人が撮っている.。女性のカメラマンも活躍してる体中が痛くて頭が痛くて何もできなくて窓の外の空だけ見て毎日過ごしていた病院のベッドで、その時だけは夢中になって写真を見てた、「凄い!!カッコィー!!よぉし私もカメラマンになる!!」写真を観た事で身体中にエネルギーが充満する奇跡が起きた!!