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「Demiちゃんが行く!」#23 写真家 緒方秀美 私小説 "こんな世界があったんだ!!"

おはようございます。明日9月9日からベンジャミン スケッパー プロデュース HIBIKI: BENJAMIN SKEPPER LIVE + ART EXHIBITION https://fb.me/e/4dlplwp2G  が始まるので、ワクワクしています。コロナ禍で世界的変化の時に私も変化して前に進んで行きます。

私小説を書く事で人生振り返り、山あり谷ありの人生を体験するために行きているんだな〜とつくづく思います。

N.Y.で再出発したデミのストーリーはまた新たな世界に突入です。


第23話 "こんな世界があったんだ!! "

New Yorkerになると決めてたデミは昼間は複数の仕事掛け持ちしながら、夜はナイトクラブで思いっきり遊ぶ!!ナイトクラブで出会う人達の強烈な個性たまらなく好きで刺激を受けてた、アップタウンで仕事が終わってイーストビレッジへはFトレインに乗ってSpringST.駅で降りる。歩いて帰宅してと交差点にはいつもバケツとデッキブラシ ぞうきんを持って、車が信号でとまると強引に車の掃除をしてチップをもらうホームレスのおじさんがいた、いつもニコニコして強引に車の掃除する事を仕事にしているけど、ある日デミにそのホームレスのおじさんは話しかけてきた、”Miss!!Would you marrie me?"と結婚してくれと言うではないか!”NO"とこたえると”Would you be my friend?"とじゃあ友達になってくてと友達だったらいいよとデミ、そしたら嬉しいそうにじゃあ僕は毎日ここで朝9時から夕方5時まで働いてて、月曜日から金曜日まではいるからいつでも遊びに来て~~!!と誇らしげに言う、まるでその交差点が自分の立派なオフィスかのように遊びに来てと誘ってくれた。そして満面の笑みでデミに手を振ってくれている、デミはこの街に住む人達はホームレスであろうが全く気にしもせず堂々と今この瞬間を思いっきり楽しんでいる。そんなパワーに溢れる人達が住むN.Y.が大好きだった!!
New Yorkerになると決めてたデミはいつのまにかナイトクラブで顔が知れる様になって、週末はクイーンズ ブルックリン ニュージャージーからマンハッタンに人が集まる、ナイトクラブの入口では大勢の人達が入場待ちで並んでいる中でドアマンがクラブに入れる人を選んでる。そんな中をデミが行くと、でかい黒人のドアマンがあの子を入れろとピックアップされて入場させてくれる、どんなクラブでも無料で入れてくれる様になった、こうなればデミも完璧New Yorkerだ、毎日の仕事して夜はオシャレしてクラブに行き、世界中から集まってきてるCRAZY PEOPLEとの交流を楽しんでいた。ある日デミにNEW YORKにはデミがまだ行った事のないもっと凄いクラブがあるんだよと、友達ジョンが教えてくれた。NEW YORKのほとんどのナイトクラブは網羅して、どこも顔パスで入れてもらえる様になってたデミはジョンが言うもっと凄いってどんな所だろう?「黒人しか入れないから僕が連れていってあげる」とジョン そのクラブの名はパラダイス ガラージといってウェストビレッジにある、それも色んなクラブが終わった朝の6時くらいから盛り上がってくると言うからビックリだ、日本にいる時は夜更かして朝まで遊ぶだけでも限界だと思ってたところに、朝から盛り上がってくるなんて、その週の土曜日ジョンに連れられて行ったパラダイス ガラージは何の装飾もしていない体育館みたいな所だった、サウンドシステムとライティングは半端なく凄い、入った瞬間に流れてるハウスミュージックに思わずGreat!!と言葉が出た。New Yorkに来てデミは心の奥、魂まで揺さぶってくるリズムの黒人音楽の凄みを感じた。そこに来てる黒人とプエルトリカンはTシャツと短パンでdance dance danceとひたすら踊っている、そのサウンドは高音から低音まで色々な音をミックスさせて流してくる、またその音の裏にはトーキングドラムを流したり、またその音にマッチしたライティングで聴覚から視覚から心まで揺さぶられる、音と光で身体が動かされているみたいに踊る。自分自身の身体のリズムに合う音をキャッチしてダンスしてると、同じ音を感じてる子が目の前でダンスしだす、初めて会って一言の言葉も交わした事なくても自然と通じ合ってダンスする、ダンスしながら目の前の人とエネルギーが交わり合う事で一体感を感じる、今までデミが体感したとんでもない世界だった、場所は何も飾り付けもないただの体躯館なのに音と光でこんな世界を感じさせてくれるのか!!それからのデミはパラダイス ガレージでのダンスに夢中になった。夢中で踊りっていると以前一緒にダンスした子が自然に寄ってきてまた踊る、言葉も交わしてないのにもう全てが分かりあっている感じが楽しい~~デミの中の全細胞が動き出し体内のリズムで全てを感じる。”凄い!!気持ちいい!!この相手との一体感!!魂の交わり!!エネルギーの交換!!目の間の相手とひとつになっていく事が何よりも気もちいい、ダンスしながら宇宙遊泳している気分、それともこれが母体の中なのか、ドンドンと鳴る低音がハートビートにも聞こえる”
デミはダンスで宇宙の中心にいて悟りを開いた感覚を体験した。

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