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「Demiちゃんが行く!」#21写真家 緒方秀美 私小説 "毎日が映画の中みたいな生活"

こんにちは。今日はもう9月1日ですね、今年もあと4ヶ月しかない9月9日からはBenjamin SkepperプロデュースArt Exhibition響が開催されるし、はりきっていきます!!
前回のお話は再出発のN.Y.で着いた次の日にはもうPhotographer Marc Chin撮影アシスタントの仕事をした。そしてその撮影で知り合ったモデルのJamesがデミの事をTake careして彼の家に住んでいいと連れててくれた所まででした。では続きをどうぞ!


第21話 ”毎日が映画の中みたいな生活"

Jamesの家に着いたらガールフレンドのナンシーを紹介してくれたけど、いきなり日本人の女の子を連れてくるからビックリした様子、事情を話してデミは昨日N.Y.に来たばかりだからテイクケアしてあげてと言ってる。その日はピザで夕食Jamesはナンシーにデミのスタジオでの働きぶりや今日の撮影の内容を話してた。
さすがに眠くなってきたデミは先にベッドに行き、翌朝起きるとJamesは今日も撮影だと早くから身支度してる、デミはまだ疲れているだろうから今日はゆっくりしててねとキスして家を出た。Jamesがドアを閉めた途端にナンシーは日本語でデミに聞いてくる「これからどうするの?何も計画なくN.Y.に来たの?etc.」ナンシーはデミがここにいるのが嫌なんだと直ぐに察した。そりゃそうだろうな~~
いきなりボーイフレンドが女の子を連れて来くるんだもんね。デミはナンシーの気持ちが分かりまた嘘ついて「一日泊めてくれて、ありがとう。やっとクイーンズに住んでいる友達と連絡ついたから今日からそこに行く」Jamesには感謝して彼のいない時にそっと出て行った。Jamesの家を出たら直ぐにVillege Voice(マンハッタンの新聞)を買いルームシェアー情報を見る。N.Y.ではルームメイトを新聞で募集している、部屋代が安いのは危険区域のLower East sideだった。その日はLower East Sideに住んでるアメリカ人の女の子が200ドルで1週間部屋をシェアしてくれる、そこがよければ一週間ずつ更新するシステムだった。デミは荷物をクイーンズのクマさんの所にあずけ最小限の荷物でLower East Side.Chelsea.West Villegeのアパートを数ヶ月転々とし、最終的にEast Villegeのアパートを自分の名前で貸りた。4丁目East side between1st Ave and 2nd Aveにある129E 4th Streetのアパートメントだった。
仕事はJapanese Restaurantのウエイトレス, JALのカフェテリア 、日本からの撮影ロケ隊のコーディナイター、カメラマンのアシスタント、 デパートのShow windowの写真撮影、 日本からの旅行者の案内、などいろんな仕事を掛け持ちして働いた。
レストランは週に200ドルの支払い、カメラマンのアシスタントは一日150ドル、やはりアシスタントといえども特別職だから割はいい。まだ英語もたどたどしい頃からN.Y.中のカメラマンに電話して言いいたい事だけ紙に書いた通りに話してた。”Hi this is Demi speaking I'm looking for job as the assistant photographer .So  I wold like to send you my resume. Is this O.K. for you?"と言っては電話を切り、履歴書を送った。インタビューに来いと連絡あると作品もって行く、帰る時に”My english is not good enough but my photo skill is great.So I look forward to working with you"と言って別れと連絡あったり無かったりそのプロセスを全て楽しんでた。
ある時はリチャード アベドンからは手紙がきた。その中には履歴書送ってきてくれてありがとう、でも今はアシスタントはいるので私のアシスタント候補リストには君の名を明記しておくよ、Famous Avedonとサインされた手紙をもらった。アヴェドンの弟子だったHiroのスタジオにもインタビュー受けにいった事もあった。
デミはN.Y.でしかできない仕事や生活、チャレンジを精一杯楽しんだ。
特に週末のN.Y.クラブ通いがとても楽しくArea .BoyBar.danceteria .Tonnel .lime light.World.Save the Robot .派手なドラッグクィーン,ファショナブルな人々、クラブが終わった後に行くEast Villageのカフェ103にはド派手なNew Yorkerがブレックファースト食べてる、レストランに入ってもNew york dollsのディビッド ヨハンセンやリチャード ヘル、ジョン ルーリー 、グレース ジョーンズ を見かけたり、音楽雑誌で見てたライブハウスCBGBやRITZもよく行った、ある日のRITZで階段を昇って二階に行こうとしたら、上からミック ジャガーがスカーフで口を隠しながらさぁ~~~っと降りてきた。「スゲ~~~!!やっぱりN.Y.だ!!」デミは世界の中心N.Y.にいる。これだこれがNew Yorkerの生活だ、毎日が映画の中に入ったような日々を過ごしてた。

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