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「Demiちゃんが行く!」#15 写真家 緒方秀美 私小説 "世界の中心N.Y.で感性を磨く!!"

こんばんは。今日の東京は雨が止み久しぶりにまた暑くなりました。
コロナ禍での生活はストレスも溜まりがちですが、お互い身体留意して
頑張っていきましょうね。憧れだけで写真の世界に入ったデミの次のステップは自分にっての写真は何かを探す事でした。その手段として決意した渡米N.Y.での生活が始まります。

第15話 ”世界の中心で感性を磨く!!"

もっともっと感性磨いてデミ ワールドを画一する!!
それだったら東京で感性磨くより、世界の中心N.Y.で感性磨く!!!その時デミはN.Y.に渡る事を決意したのです。
熊本の田舎に生まれてエキサイティングな場所を求め東京に出て写真の世界に入り、次は世界中がらクレイジーピープルが集まるN.Y.に行く。ヤッター!!
N.Y.行きは決めたけど観光旅行に行く訳ではない、誰も知り合いもいない多少は英語はできるけど、どういう方法で行けるのかな?そう思ってた時にニューョーク大学が外国人向けに英語のクラスを持っている事を知り、しかも夏は学生がいないから寮を開放してくれるとの事、最初夏の間の一ヶ月半はニューヨーク大学の寮で暮らせば友達もできるしあとはどうにかなるだろう、そう決めたら事は早く進ませよう撮影の仕事でお金を貯めても微々たる金額、同級生は成人式に100万円の着物を買ってもらったとか自慢しあってた、私は成人式とかどうでもいいやN.Y.に行くんだ。みんなは親に買ってもらう着物代だが、デミはそれをN.Y.に行く資金にまわさせてもらおうと両親に頼んで学生VISAをとり、20歳の時の5月の終わりにN.Y.に旅立った。
旅立つ日はお父さんが買ってくれたカメラNikonF3持って、お母さんが作ってくれた白い細身のパンツスーツ、子供の頃に長崎で買ってもらった十字架のペンダントを付けての出発、
成田空港には友達が15人くらい送りに来てくれた。みんなとても良い友達、別れの時、急に私はこんな良い友達が東京にたくさんいて楽しく暮らしているのに、どうして誰も知らない、言葉も通じないN.Y.に行こうとしてるの?と急に泣きそうになったから急いで振り返らざず、そのまま飛行機に飛び乗った。乗ってしまえばもう途中で下ろしてもらう事もできないエアーチケットはその時に一番安いKorean Air Line、成田ーソウルーアンカレッジーニューヨークとトランジットを繰り返し24時間かけてJFK.に着いたのは夜の8時くらだった。空港には出発前に知り合った友達が知り合のクマさんというN.Y.でカメラマンのアシスタンをやっているという人が迎えに来てくれると頼んでくれてた、会った事ない人のせいか見当たらない探してたらもう夜中になってしまう。もういい!!タクシーに乗る事にし、黒人のタクシードライバーのに頼んでマンハッタンまで行く事にした、まだN.Y.大学のレジストレーションは始まってないからホテルを探す、東京で活躍しているアメリカ人のカメラマン、カーティスナップがロケでN.Y.に来てグラマシーパークホテルに泊まってると言ってたからそこに行ってみよう、ドライバーに”Can you go to the gramcy park hotel?”と指示した。夜に着いたからマンハッタンに入りウエストサイド23丁目に入った時にHOTELの赤いネオンが目立つ所があったから、急にこでいいとグラマシーパークホテルには行かず止めてもらってタクシーを降り、そのホテルに入ると部屋は空いていた、ラッキーだそんなに高くないホテルだったから寮に入る日までここで過ごす事に決めた。
初めてのNew Yorkの街、エネルギーがあってワクワクする、成田で泣きそうになった事など、どこかに飛んでしまって、New Yorkこれが我が街~~やっとたどり着いたという気持ちで嬉しかった。
次の日にカーティスに電話してみた、カーティス ナップとは彼が松坂慶子の「愛の水中花」のCDジャケット撮影のアシスタントをした事がありデミの働きぷりを気に入ってくれて仲良くしてた。
カーティスはイーストビレッジで撮影しているけど、夕方には終わるから来いと住所だけ教えてくれた、N.Y.初めてのデミでも碁盤の目のマンハッタンは場所がわかりやすく直ぐにいけた。彼は撮影が終わると友達のphoto studioを案内してくれた
「デミはどこに泊まっているの?」とカーティスが聞いてくるので、ほんとうは迎えにきてくれる人がいる予定だったけど、その人と会えずにカーティスがいるグラマシーパーク ホテルに行こうとしたけど、途中でHOTELと赤いネオンの看板があったのでそこで降りて泊まっている事を説明した。「何というホテル?」確か
「Hotel Chelsea」というと「ブッ!!」と吹き出すカーティス、そのホテルは偶然にもあのセックスピストルズのベースのシド ヴィシャスがナンシーといた伝説のホテルだった。
ただ赤いネオンの看板が綺麗だと思って止めてもらった場所がそんなホテルだなんてデミの心の声や直感はやるべき事、行くべき所に導いてくれると改めて思った。
「デミはNYUで英語勉強した後はどうするの?」とカーティス「またカメラマンのアシスタントから始めようかと思ってる」とデミ「デミは場所だけ東京からN.Y.に変えて、またスタジオワークとダークルームワークやるの?」とカーティスの言われた瞬間、そうだ私は寝る間もないくらいアシスタントとして働いた、憧れた楽しい世界だったからそれはそれで写真技術も学べて良かったけどもう十分だ、生活を楽しむ暇もなかった。そうだ!N.Y.に来たんだから生活楽しもう、この見知らぬ地N.Y.でNEW YORKERになる。カーテスの一言でデミはNEW YORKERになる事を決めたのです。

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