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「Demiちゃんが行く!」#11 写真家 緒方秀美 私小説 "弟子にしてください!!"

こんばんは。
以前コロナは猛威をふるってますが、私は15日にワクチン打つ事になりました。お互い身体に留意していきましょうね。
毎回この小説と一緒に投稿している写真は緒方秀美 写真集「氷」からの作品です。
普段はスピード感のある力強い写真を撮ってますが、この作品だけは切ない風景を集めてみました。
これに関して一件お知らせさせてください。
Benjamin SkepperプロデュースART EVENT 響 HIBIKI に参加します。
このイベントで「氷」オリジナル プリントを披露します。
https://fb.me/e/QFOTN8Oq
9月9日ー9月12日 11am-8pm 
表参道 TIERS GALLERY(ティアース ギャラリー)
https://www.arakawagrip.co.jp/tiersgallery/

是非、いらしてくださいね。

それでは、前回の続きやっとプロの写真家の道に入ったデミちゃんのストーリー読んでくださいね。


第11話 "弟子にしてください!!"
スタジオエビスでのコマーシャル撮影のアシスタントとしてハードな日々を送り、毎日が色々な分野のカメラマンと接する中で、このカメラマン面白いと思った人が伊島 薫。 伊島さん若手のカメラマンとして活躍する、大御所の苦みばしった雰囲気とは違い体操の先生みたいに軽やかで、撮影がうまくいくとワハハと笑う、少し失敗してもワハハと笑う爽やかな人、奇策でユニークな人、音楽でもファッションでも物撮りでも分野関係なしに伊島さんの独特な感性で撮ってる、これが物撮りのセオリーですよという撮り方を完全壊し独自の世界を貫いて撮る伊島薫の撮影はとてもワクワクした、彼の撮影を手伝う事が面白くて仕方なかった。伊島さんがスタジオ エビスに来る時はいつも自ら希望して彼のスタジオに入れてもらってた。
中でも印象に残っている撮影は普段はバックペーパーとして背景紙を何色も使い
パートナーの安西肇さんが絵を書いて紙の家を作って撮影した事もある、バックペーパーは背景に使う物という撮影のセオリーを壊して絵を描く面白い撮影だった。
伊島さんの周りにはいつも面白そうなアーティストやミュージシャンが集まりエキサイティングな撮影しているから楽しくてたまらなかった。
伊島薫のアシスタントになりたい。こんな奇想天外な発想するカメラマンのそばで仕事したらいろんな事を学べそうだ、大御所の大山千賀子さんが一年勤めたらアシスタントにしてあげると言ってくれたけど若手カメラマンの伊島薫の方が好きになっちゃった!!
伊島さんにアプローチしよう、だけどすでに二人のアシスタントがいるからな~~
二人アシスタントがいようが、言ってみないと分からない。決めた!!
ある日伊島さんのスタジオに入った後、一生懸命仕事して撮影が終わり駐車場までカメラバックを持って見送る時にデミは「伊島さん私はスタジオエビスを一年経験しました、そこで会ったカメラマンで伊島さんの撮影が一番面白かった、一番好きなカメラマンです。あなたの為なら何でもします。アシスタントにしてください。」と思っている事をストレートに言った。伊島さんは「ありがとう、今二人のアシスタントがいるけど撮影や個展で忙しいから、じゃあ手伝って」「じゃあ来週からいきます。」
そういってデミはカメラマン人生の次のステージとして伊島薫のアシスタントになったのです。ヤッター!!

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