「Demiちゃんが行く!」#3 写真家 緒方秀美 私小説 ”アーティストは世の中に喜びを与える為に生まれて来たんだ"
こんばんは。私小説を書き出して3日目ですが、子供の頃や思春期の事を思い出してワクワクしています。
David Bowieの音楽と彼の存在に「アーティストは世の中に喜びを与える為に生まれて来たんだ!!」と感動したデミでした。
私も喜びを与えられる人になりたいと思い熊本の田舎でひとり燃えてた事を思い出しました。
「Demiちゃんが行く!!」第三話
デミは田舎道を歩いて学校に登校しながらも頭の中はディビッド ボウイの世界観で一杯、彼の音楽から英語、 世界政治、文学、文化、宇宙的なスケールの視点まで
感じとったデミはアーティストは世の中に喜びを与える為に生まれて来たんだ。感激するのです。
そしてロンドンとN.Y.ではパンクロックムーブメント、政府への反発を音楽にして叫ぶミュージシャンのエモーションが田舎から脱出したいデミの心を揺さぶって、
彼らのエネルギーは音楽を通してロンドンやニューヨークから国境も時空も超えてダイレクトに、熊本でくすぶっているデミに届いた。「これだ~~~~!!!このぶち破りエネルギーだ~~~~!!!」デミは燃えた。
毎日田舎道を歩いて登校しながらは頭の中はニューヨークやロンドンに飛んでいる。彼らの音楽に共振共鳴してワクワクしてた、
デミの心は彼らのファッション、音楽、知性、芸術性の虜になって、
彼らの音楽を通して英語、世界政治、文学、文化などの全てを学んで世界の様子を知っていった。
こんなカッコィー人達と「ため口」きけるようになりたい、ファンとしてあがめるのでははく、同等の立場で会話して一緒に仕事できる人になりたい。だったら同レベルの事は知っておこう。
毎日のように海外の音楽、ファッション雑誌をみてると写真の格好良さも感じるようになった。
The ClashのLondon callingのジャケット見た瞬間にゾクゾクした、凄いなこの写真、この迫力は凄い、カッコィー、誰が撮っているのだろうとphoto creditまで気にする様になった。「Penny Smith?」女性のカメラマンなんだ、こんなカッコィーバンドの中に女性がひとりで入って撮ってる凄いな、私もそんな人になりたい。
あんな鉄の塊みたいなカメラ持って、きゃしゃな女の人がこんな迫力の写真を撮ってるなんてカッコィー!!
写真だったら私にできるかもしれない、1/60や1/125秒の一瞬で感じた事がフィルムに焼き付くし、私の好きな理数系と芸術が一緒になってる。
「せっかちで三日坊主の私でも一瞬で全てが決まる写真だったらできるかも」
そういう思いが湧き出るデミでしたが、カメラマンなど未知の世界だし、普通に学校行って就職してお嫁に行くのが幸せだと思っている両親にはまだ言い出せなかった、特にお父さんはデミは背が高いし可愛いしスチワーデスになってもらいたいと思っているくらいだからな、とカメラマンになる思いは心に閉まっていたのです。
しかし夏休みにデミの人生を一変する悲劇が起こった。お父さんとドライブしておばあちゃんの家に行った帰り道で
車と車の正面衝突、助手席に乗っていたデミは頭をフロントガラスを突き破る
大きな交通事故にあったのです。
意識はとうに肉体から離れ気持良く昇っていく、川を超えた彼方にはお花畑が見えてそこにたどり着きたい、たどり着いたらもっと気持ちいいのだろうな~~でもそのお花畑にはおじいさんが立っていて来るなと言ってる。それでも行こうとした時にバーーーンと肉体に戻った。その瞬間「わかったか~~~!!!」という声が聞こえた。
意識が肉体に戻った瞬間はデミの身体は鉄の様に重く苦しかったけど、「わかったか~~~!!!」という声は
「そんな生まれてからろくな経験もせずに天国に戻ってくるな、やるだけやれ~~色々と経験して来い!!」というおじいちゃんからのメッセージだと感じた。
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