「Demiちゃんが行く!」#6写真家 緒方秀美 小説 "熊本から東京へ写真の道に入る"
こんばんは。暑い夏ですがどうお過ごしですか?
私の方は私小説書き始めて偶然にも7月26日から28日、仕事で熊本に行きました。
今更ながら熊本は阿蘇と天草、山の雄大なエネルギーそして海の美しさに癒され素晴らしい場所に生まれたんだと故郷に感謝しました。
さらに私のホームタウン山鹿市にも行き、今は誰も住んでいない実家の蝶洋装店の前を通った時はさすがに切ない気持ちになりましたが、私の中にあるこの地での思い出をちゃんと書き残しておこうと切に思ってます。
前回はカメラマンになる事を決めてデミに、占い師のおじいさんが
『影に感謝したらカメラマンになれるよ』
と言われてスパークしたデミがやっと熊本から東京へ写真の道に入るストーリーです。
奇跡的に回復したデミは18歳で熊本を出てテレビの中で観てた東京に出でいく、写真学科がある芸術系の短大には入った。下北沢駅から10分くらいのワンルーム
の小さな部屋、真っ白い壁の部屋に全身がゆうに見える大きな鏡をとりつけて、クラッシューLondon calling、パティスミスーBecause the nighat,デイビッド ボウイーHerose ストラングラーズーNo More Heroseのレコードジャケットを壁のインテリアの様に貼って、小さなテーブル、ベット、そしてNikonF3のカメラ一台があるシンプルな部屋に住む事にした。
やはりどんなに小さな部屋でも全身映る大きな鏡だけはファッションにこだわるデミには全身のバランスを見るのに必需品だった。
食事はクリームチーズのベーグルサンドイッチ、ブラック コーヒー、それにゆでたブロッコリーがあれば大満足、たまにスモークサーモンかシナモンレーズンを追加したベーグルサンドイッチ。とにかくベーグルが大好きだった。
短大の入学式にはお母さんが作ってくれた真っ白のサックドレス、シンプルなワンピースだけど生地は少し光沢あるジォーゼット、みんなに素敵だと言われてビックリ、田舎者だと思っていたデミのファッションセンスは抜群に光ってた。
学校生活が始まって初めての一人暮らし、。学校でもお母さんの作ってくれた服で過ごす、東京に出てからはヨウジヤマモトやコムデギャルソンにも憧れて、そのデザインを少しアレンジしてお母さんに作ってもらってた。黒い服が色白に黒髪ボブのデミにフィットする、みんなにカッコィーと言ってデミは東京でもまたたくまに人気者になった。デミがカメラを持つ時はお母さんアレンジのヨウジヤマモト風の服を着る、その服はデミの雰囲気にぴったりだから、みんなからデミのファッションセンスを誉められる、熊本にいる時はそれが当たり前で分からなかったけどお母さんって凄くセンスいいん人なんだと離れてみて初めて分かった。
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