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「Demiちゃんが行く!」#24写真家 緒方秀美 私小説 ”パラダイス ガラージで感じた事‼︎"

こんにちは。HIBIKI:LIVE+EXHIBITION Tokyo2021が終わって一週間、美術館行ったり映画館で映画を観たりしながら自分自身を見つめる毎日を過ごしてました。前回のデミちゃんはN.Y.で今まで体験した事のない感覚をParadise Garageというクラブの音とダンスで感じた。自分の魂の根元が喜びに満ちて溢れた。今日はそこから感覚が研ぎ澄まされていくストーリーです。

第24話 ”探し求めてた事が自分の中にあった"

Paradise Garageではダンスに夢中になればなるほどに自然とダンスパートナー達の人数が少しずつ増えていく、言葉も交わすようになった"Hi I'm Forward. I love the way you dance"
" I'm Demi happy to know you,Forward" 
みんなハンサム ボーイ達、美しいブラック ゲイ両性具有の凄い人達だった。
彼らは猛烈に男性的なのに、なまなましく濃く女性的、相手に何も求めなく自分の道を行く姿が痺れる程カッコィー!!
パラダイス ガレージが終わるとその子達は私服に着替えて帰っていくファッションセンスは抜群、容姿端麗、リズミカルな動きで去っていく、こんな綺麗でカッコィー人種がこの世にいたんだ!!そう思えるほど今まで会った事のない別世界からの人達と友達になれた。
いつのまにかデミの周りには黒人やプエルリカンの友達の中でひとり謎の東洋人として一際目立つ存在だった。
ダンスで感性合う友達とは何をやっても楽しく、ある日パラダイスガレージが終わるとお昼ごろ、もう寝なくていいやとそのままメトロポリタン美術館に行った日、
ゴッホの「ひまわり」が展示されていた、デミはその絵を見た瞬間に心をぎゅっと掴まれたくらい細胞全体に強く引き込まれるエネルギーを感じた、荒いタッチのディティールでスピード感を感じ身体が熱くなる、デミの心、感情を揺さぶってくる、このタッチの力強さ100年以上も前に描いた時のエモーションが瞬間に伝わってきて身体がブルブル震えた、ゴッホの絵は画集で見てただけで、ただひまわり描いてるだけ、麦は畑をシンプルに描いてるだけで何もクリエイティブじゃないと思ってた、ダリは時計をチーズのようにとろけさせて面白いダリの絵こそがクリエイティブと思ってた。だけど目の前にあるこの絵はデミの感情を揺さぶってくる。このシンプルで力強いエネルギーに圧倒された。
100年以上前のエモーションがデミにビンビンに伝わってくる「これだ~~~!!」デミにとっての写真はこれだ!! エモーションだ!! 目の前のエモーションを写真に切り取る事だ!!エモーションを写真に映し出す事だ!! ダンスで悟ったあの感覚、目の前の人とエネルギーが交じり合う、エモーションを感じ合って踊る、写真はそれを一瞬で目に見える物に残せるんだ!! 凄い!! デミにとっての写真は撮る時の演出や撮った後の特殊なプリント、表面の質感を撮る事だけじゃない!! 今この瞬間が全て、この一瞬で全でが決まるエモーションを撮る事だ!!
New Yorkerのデミはパラダイスガレージのダンスで悟り、メトロポリタン ミュージアムで見たゴッホの絵のエネルギーを感じた事でデミにとっての写真とは何かをやっと見つけたのでした。
熊本の田舎に生まれて、エキサイティングな場所を求めて東京、N.Y.まで来てNew Yorkerになった。熊本弁が嫌だと言ってたけど熊本のおばちゃんと黒人のおばちゃんの話し方イントネーションは似ている。New Yorkに来た当初は毎日はエキサイティングでワクワクしてたけど、その生活も3年も住むと普通になるデミは今度は火星にでも行きたいのか?それでも3年も住めばまた普通になるだろう。
やはり写真だ!! 写真は撮れば撮るほど新しい自分に出会える、そうだエキサイティングな事を探してN.Y.まで来たけど、、、

私が一番エキサイティングだった!!!


そう感じたデミは久しぶりにカメラを持った、やっと分かった私にとっての写真、直球勝負でシンプルで強い、それがデミにとっての写真。目の前のエモーションを写真に撮るんだ!!!!
デミがN.Y.で得た宝物はあの一緒にダンスした友達だ、私を別世界に連れていってくれた、社会の法則の片隅に生きて窮屈な思いをしていたデミを感じたままに生きるのが一番幸せだよ、デミは自分の答えを知ってる、

デミの心の法則で生きようよ。とダンスしながら教えてくれた素敵な友達だ!!
Forward .Shelton .Phillip.Malcom.Bobby .Nicolas.Mazenta.Romero.Dancer.Bobby Okura.Natary.Jenifa.12人。


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