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「Demiちゃんが行く」#16 写真家 緒方秀美 私小説 "New Yorkでの生活スタート"

こんにちは。今日は2020年8月20日みなさん元気でお過ごしですか?
お互い身体留意してこの時代を切り抜けていきましょうね。
熊本,東京、N.Y.とエキサイティングな場所を探して、自分を探して、自分にとっての写真は何かを探して、たどり着いた街、世界中からCrazy peopleが集まるN.Y.。
そこでの生活を楽しむ事が一番だとNew Yorkerになる!!と決めたデミの生活が始まります。

第16話 ”New Yorkでの生活スタート"

NYUでのクラスが始まるまで数日あったので、HOTEL CHELSESに滞在しながら
JFKでは会えなかったクマさんに会いに行った。クマさんはクイーンズに住んでいるが、マンハッタンでファッション カメラマンのアシスタンとしてスタジオに勤めてる。そのスタジオに行ってみた、東京ではスタジオ エビスや六本木スタジオ 青山スタジオなどプロのカメラマンは設備が揃ったスタジオをレンタルするが、N.Y.ではそれぞれのカメラマンが自分のスタジオを持って撮影するらしい、そしてphoto studioやfashion関係のオフィスはほとんど私が滞在してるチェルシーホテルの近くにあり、ウエストサイド23丁目から30丁目をチェルシー地区という事も分かった。
クマさんをスタジオに訪ねると、そこには3人のアシスタントがいてファースト アシスタントはアメリカ人のピーター、セカンド アシスタントは日本人のギン、サード アシスタントがクマさんだった。クマさんは奄美大島出身でプエルトリカンみたいな顔の優しい人だった、空港で会えなかった事をお詫びしてたらセカンド アシスタントのギンも日本語でクマさんとの会話に入ってきた、ギンの日本語のイントネーションに九州なまりを感じたので、「九州出身の方ですか?」と聞いたら「北九州」と返ってきた「そうなんだ私は熊本の出身なんです」と言った途端にギンは「僕の彼女のマリコちゃんは熊本県山鹿市松坂町 丸亀醤油の娘よ~~」とギン「エ~~~~!!マリコちゃん知ってる!!」何でニューヨークまで来て山鹿の丸亀醤油の話しが出るなんて、マリコちゃんは私より一才年下で近所の商店街で醤油を作っている店の子、小学校の時は家族同士で沖縄旅行に行った事もあるけど、私が写真の世界に入り込んでからはお互い何をしてるか知らなかった、ニューヨークであの山鹿の人と会う事になるなんて、不思議でしょうがなかった。
クマさんもギンちゃんも良い人だしマリコちゃんがN.Y.にいるなら心強いなとニューヨーク2日目にはひょんな事から日本人の仲間ができた。
NYUでの授業もはじまりドミトリーはW4th.Washington Squer Parkの近くのUniversty Placeに位置する快適な場所、ルームメイトはドイツ人の女の子Ada、
大人しい感じのシャイな子だけど部屋に帰るといつも全裸で迎えてくれた、やはりこれもカルチャーの違いなんだと過ごしてた。英語のクラスはイタリア人のフレデリコ、スペイン人のカリーム、ブラジル人のルイス、韓国人キム、日本人はデミ、みんな英語が下手なので、クラスでの会話では頭がごちゃごちゃになる、学校のクラスよりネイティブと話していくのが早いな、ドミトリーでアメリカ人に話しかけたりハイカロリーなアメリカンフードがならぶNYUのカフェテリアも楽しんでた。
さすがのデミでもホームシックを感じる時は熊本のお母さんに電話した、それが頻繁になった時におかあさんの後ろで「そんなに電話ばっかりしてくるなら熊本に帰ってこい」と言ってるお父さんの声が聞こえたので、もう電話なんかしてやるか!と意地になってた。

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