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「Demiちゃんが行く」#8写真家 緒方秀美 私小説 ”やっとプロに出会えた"

こんにちは。
私小説を書き始めて今回で8回目です、人生を振り返ると幸運な事に18歳で写真の道を見つけて後に、脇目もふらずに進んで来たなと改めて思います。上京して大学で写真を学びだしましたがしっくり来なく、プロ活躍している大山千賀子さんのトークショーで感化され、やはりこの道だと行動したデミでした。

大山千賀子さんのトークショー直後
「やっぱりこれだ、大山さんみたいに世界を駆け巡りたいな、私の撮った写真が世の中に直ぐに出てみんなの目にふれて活力あたえるくらいの仕事をしたいんだ」
講演が終わると直ぐに大山さんに話しかけ、「感動しました!!今写真を学んでいます。お話し聞いてワクワクしました。私も大山さんみたいなカメラマンになりたいです。アシスタントにしてください。」とお願いした。そうしたら大山さんは「今、私には3人のアシスタントがいるわ、私のアシスタントになるにはスタジオマン経験してないと無理よ」と言われた「スタジオマン?」東京にはプロのカメラマンが撮影に使うスタジオがあり、そこで働くアシスタントの事をスタジオマンというらしい、しかしそこで働ける条件は男性に限るとの事「男性しかスタジオマンになれないのですか?」とデミ「新しくできたスタジオ エビスには女の人がいたわよ、行ってみれば」と大山さん「ありがとうございます」とお辞儀をし翌日スタジオ エビスに行ってみた、スタジオマンを経験しなければカメラマンのアシスタントにさえなれないのなら絶対にここで働くしか道はない。スタジオマネージャーに私を雇ってくださいと頼むと迷惑そうな顔で「女の子はとらないよ、スタジオの決まりだから」と言う、「だけどカメラマンの大山千賀子さんがスタジオエビスには女のスタジオマンがいたわよと言ってました。」マネージャーは「ああ!あの子ね辞めたよ、スタジオの仕事がきつくて直ぐ辞めた。やはり重労働だから女の子には無理、ごめんね。」ここで引き下がったらカメラマンどころかアシスタントさえもなれないんだ、デミは渾身の力を込めて言った「私はそんじょそこらの女じゃないんだ、カメラマンで生きていくと決めている。私がどういう働きするか確かめてください、やってもいないうちから断るな、私に賭てみろ!!」とドスを効かせてみたらマネージャーにうけたらしく「じゃあ明日から来てみて」と言われドキドキしながら帰宅した。スタジオマン初日、憧れのクリエイティブな世界、プロのカメラマンがモデルや芸能人やミュージシャンを撮影する華やかな場所、スタジオエビス
そこでのスタジオマンとはいえワクワクする、私もやっとクリエイティブな世界に入ったんだ~~~希望に燃えた。


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