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リーダー・エフェクティブネス・トレーニング

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リーダー・エフェクティブネス・トレーニング(L.E.T)に関する記事です。コミュニケーションの向上に大変有効です。
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2024年6月の記事一覧

ベーシックリスニングスキルー共感と信頼を育む、心のこもった聴き方

 相手が抱える問題を共有し、共に解決への道を探るためには、単に話を聞くだけでなく、相手の心に寄り添い、共感を持って聴くことが不可欠です。ベーシックリスニングスキルは、このような共感的なコミュニケーションを築くための基盤となるスキルセットです。これらのスキルを意識的に実践することで、相手との信頼関係を深め、問題解決を効果的にサポートすることができます。  リーダー・エフェクティブ・トレーニング(L.E.T.)では、アクティブリスニング(A/L)が特に注目されますが、普段の会話

L.E.T.における種々の「メッセージ」を使い分けてコミュニケーションを効果的にする

 L.E.T. (リーダー・エフェクティブ・トレーニング) では、リーダーが効果的なコミュニケーションを行うために、さまざまな「メッセージ」を適切に選択し、使用することが重要とされています。  ここでは、各メッセージを横串で捉え、使用目的と、それが適切である具体的な状況について考察します。  行動の窓モデルから見た場合、主として以下の黄色の部分を指します。この使い分けはL.E.T.においても肝となります。 1. I-Mメッセージ(アイメッセージ) 使用目的  I-Mメッ

「宣言的Iメッセージ」で自身の気持ち・考えを伝えておく(L.E.T.)

宣言的I-Mについて  宣言的I-Mとは、L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)におけるコミュニケーション技法の一つであり、自分の考えや気持ち、希望、願いを明確に相手に伝えるための自己表現の方法です。宣言的I-Mは、「行動の窓」において、特に問題がないときや日常的な会話の中で使用されることが多く、相手との関係を強化し、相互理解を深めることを目的としています。  宣言的I-Mは、対立を避けつつ自分の立場を明確にするための重要な技法と位置づけられています。

「予防的Iメッセージ」で潜在的な問題を未然に防ぐ(L.E.T. )

予防的I-M(アイ・メッセージ)の詳細とその実践方法  予防的I-M(アイ・メッセージ)は、L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)におけるコミュニケーション技法の一つであり、潜在的な問題を未然に防ぐための自己表現の方法です。このメッセージは、将来発生する可能性のあるトラブルを避けるために、自分のニーズとその理由を相手に前もって伝えることを目的としています。  これにより、問題が起こる前にお互いの理解を深め、協力的な関係を築くことができます。予防的I-Mは

L.E.T.の技術を1on1のミーティングで活かすー10の具体的技術

 L.E.T.(リーダー・エフェクティブネス・トレーニング)の技術を1on1のミーティングで活かす具体的な方法は以下のように実施できます。これにより、リーダーシップスキルを向上させ、部下との信頼関係を強化することができます。以下は各技術の詳細な説明と、それを実践するための具体的な手法について、10にまとめました。 1. 「行動の窓」の利用  L.E.T.の「行動の窓」は、相手の行動を客観的に捉え、評価や判断を加えずに事実として記録するツールです。1on1で活用することで、

「感謝のIメッセージ」を有効に使ってお互いの信頼感を高める

感謝のIM (I-Message) とは  感謝のIM (I-Message) とは、L.E.T. (リーダー・エフェクティブネス・トレーニング) のコミュニケーション技法の一つで、他者への感謝の気持ちを効果的に伝えるための自己表現です。「行動の窓」では、受容できるエリアで、関係を深める領域で使用するものです。  感謝のIMを使用することで、職場や家庭、友人関係など、あらゆる人間関係においてコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を強化することができます。感謝のIMは、特定