何もかもが柔らかい
初めて女性に触れた印象だった。
それはいつのことだったかは、様々に交錯して定かではない。
だけど、それを抜きにしても、
おそらく共通して感じたのは、その感触だった。
何もかも柔らかい
髪も、驚くほど細くて柔らかくしなやか
肌は、すべすべと心地よい
柔らかさの極地はその胸だった。
母親と同じ丘がそこにあった。
そして、何よりも、邪魔なあれがないのだ。
茂みの先には、しっとりと暖かい
「谷間の泉」があった。
それも柔らかいし、
良いにおいが全体にしていたんだ。
初めて「母親」以外の「女性」に
実際に触れた感想は、そういうものだった。
幾星霜
今も、そんな気持ちになれるだろうか・・。
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