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”教室のえんがわ”開催レポート 「中学生ファシリテータ/いるはずなのに、繋がりを感じにくい人たちとつながる会」2021/10/31

オンラインコミュニティ
『教室のえんがわ』の目的

教育は、誰かの犠牲の上にあってはいけない。
大人都合の教育は子供を犠牲にし
子供中心の教育は、
大人が犠牲になる可能性をもっています。

目指したいのは、
「大人も子どもも幸せに生きる教育また教育は
その単体で成立しているものではなく
社会に関わるすべての人で取り組むべきもの。

協働作業だから孤立・断絶しがちな教育者(大人)たちをつなぎ
「大人も子どもも幸せに生きる教育」
協働的に探求できる場として
『教室のえんがわ』を開きました。

教室のえんがFacebookページ
https://www.facebook.com/kyoushitsunoengawa



<今回の開催>

2021年10月31日 15:30-17:00
テーマ:中学生ファシリテータ「しょうがい」



いつもはzoomのチャットを議事録として使い
その記録を元に
開催レポートを書いていたけれど


今回はなぜか
チャットが記録されていないという
ハプニングがあったので
私の頭の記憶を頼りに書きました。


だからちょっと間違ってたら
ごめんなさい。。。


<開催した経緯>

今回の「教室のえんがわ」は、
中学生がファシリテーター。


以前、教室のえんがわに参加してくれた
中学生3年生の女の子。


岩井凛さん。



えんがわに参加したことをきっかけに
「私も、対話の会を作ってみたい!」
「いろんな繋がりを作りたい」

という気持ちが芽生え
それを伝えてくれた。


今回、そんな彼女を願いを実現するために、
「教室のえんがわ」はサポート役を
務めることになった。



<「しょうがい」という言葉>

ファシリテーターの凛ちゃん


自分自身も幼少期から
持病を抱え

病気とともに生きることが
当たり前だった。


だから、学校という場所に行った時
特別支援学級という分けられた存在
衝撃を受けたという。


今回のテーマに「しょうがい」という言葉を
選んだ彼女は


「できるだけ”しょうがい”という言葉が使いたくなかった」


と言った。


でもこれほどまでに
社会に浸透している言葉だからこそ
あえて使うことにしたという。


そんな彼女が最初に投げかけた問い。


「しょうがいという言葉を聞くと
どんな気持ちになりますか?」


素朴で純粋な問いだったと思う。


他の中学生と
大人たちが混ざり合う形で
ブレイクアウトルームに分かれ
それぞれの考えを出し合った。



<本音で話す>

今回は、特に
大人の本音が飛び交ったと思う。


それは
本音で話す中学生が
大人の心を開いたのかもしれない。



それぞれが
「しょうがいという言葉」にまつわる
自分の弱みを出した。


「しょうがいのある子への対応があれでよかったのか。ずっと考えている」


「健常者になりたいと思ったことは、何度も何度もある」


「普通の性的指向になりたいと思って、生きてきた」



”みんな違って、みんないい”とか
”多様性の尊重”とか
現実には
きれいな言葉では片付けられないこと
山ほどあって


そこから目を背けては
”上辺だけの共生”にしかならない。



物事は表裏一体。
光の当たる表にだけ触れていると
人は苦しくなる。


暗くて冷たい
居心地の悪い裏に
どれだけ触れることができるか



「多様性を尊重する本質」から
離れないでいられるかが
決まると思う。



<もうすぐ4年>

「教室のえんがわ」を作って
もうすぐ4年。


オランダとヨルダンから
インスピレーションをもらい


日本に絶対必要なものだと
直感的につくった場所。


曖昧で
よくわからない場所。


何かの知識を得たり
スキルを身につけたりすることが
目的じゃない場所。


ただただ、
自分の考えを作り
他者の知見を知る。


それだけの場所。


それでも参加者は増え続け

「こういう時間が普段の暮らしにない」
「良い時間だった」
「また参加したい」


という声がいつも聞こえるようになった。



4年間続けてきて
「考え、発すること」の大切さを
私自身が感じている。


時間の余裕がない働き方
余白のない暮らし方


そこには
日常的な対話は生まれない



それができない日本だからこそ



「教室のえんがわ」ではあえて
そういう時間とつくり続けたい。


そこに価値を感じる人たち
集まる場所になったら
きっとすごく楽しいと思う。



今回、その場所を


20も歳が離れた中学生が
「私もやりたいです」と言ってくれたことは
とてもうれしかった。


今後も、えんがわでファシリテーターを
してくれるらしい。



彼女のまっすぐさが
きっと多くの大人たちの刺激
なってくれると思う。

サポートしてもらえたら、飛び跳ねるほど喜んで、もっと良い記事を書こうって頑張る子です。よろしくお願いします♪