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覚悟と熱量は、社会を変革し、事業を推進する上で最も重要な原動力となる。

覚悟と熱量は、社会を変革し、事業を推進する上で最も重要な原動力です。日本文化において、覚悟とは「腹を括る」ことであり、これは目標達成のために全てを投げ打つ決意を意味します。困難や逆境が待ち受けていても、その覚悟があれば、不屈の精神で挑み続けることができます。この強い意志は、周囲の人々にも伝わり、共に進む力を引き出します。

最近では、先だって都知事に出馬表明をした元安芸高田市長の石丸さんがその代表格かと思います。色々賛否はありますが、日本のために尽くす姿勢は大変感銘を受けます。その覚悟と志に共感した協力者が多く集まっています。この様子を見て、自分はまだまだだ覚悟が足りないと思うわけです。

熱量とは、情熱とエネルギーを指し、「一所懸命」の精神を象徴しています。高い熱量を持つ人は、自らが持つエネルギーを他人に分け与え、周囲を巻き込みながら物事を進めていきます。情熱は人々の心を動かし、共感を呼び、より多くの人々を巻き込む力を持っています。また、高い熱量を持つリーダーは、自らが率先して行動することで、他人を鼓舞し、組織全体の士気を高めます。

先日、山口県の萩を訪れ、幕末から明治にかけて活躍したわずか30歳前後の維新志士の方々の地を訪れてきました。松下村塾をはじめ当時活躍した方々が集まり尊王攘夷を掲げ、日本の未来のために命を賭して活躍した跡地を歩みました。その息吹が残るこの街の中で、当時の若く勇ましい人たちが意見を戦わせ、真剣に取り組む姿を想像するだけで、当時の熱量、精神の高さを感じます。今の日本に必要なのは、このような時代の熱量なのかもしれません。

覚悟と熱量は、現代的に表現すればいわば、革新的なアイデアを現実にするための基盤を築く礎となると言えるでしょう。覚悟を持つことで、目標達成のための計画や戦略を立てることができ、熱量を持つことで、志を共にする強力な有志を集め、その計画を実行に移す原動力となります。これらは「事をなす」という視点において、困難な状況でも前進し続け、最終的には大きな成果を生み出すための最も重要なものであると言えます。

私たち日本人にとって分かりやすい例として、武士道精神が挙げられます。この精神には、覚悟と熱量が色濃く反映されています。武士は、主君や家族、そして自身の信念のために全力を尽くし、困難に立ち向かう覚悟を持っていました。同時に、彼らは常に一所懸命に行動し、その姿勢が周囲の人々を鼓舞し、共に目標を達成する力となっていました。それを誉としていたのです。

ビジネスにおいても、覚悟と熱量は重要です。戦後高度成長期において、日本企業が世界市場で成功を収めることができたのも、リーダーや社員が覚悟と熱量を持ち、共に協力し合ってきたことに違いないと、数多くの賢人や経営者の残した言葉や書籍を通して学んだものです。また、今の立場や年になり、実際のその方々を支えて薫陶を受けた方々と直接会話することも増え、この考えは、紛れない事実であると感じるようになりました。

一人一人が持つ覚悟と熱量を最大化すべく、革新的なアイデアを実現し、持続可能な成長を遂げられるよう、覚悟と熱量を持ったリーダーが示す方向性にエネルギーを集中し、困難も乗り越えながら、目標を達成し続けていける組織や社会を見届けていきたいものです。

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