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組織のDX推進力・リスクマネジメント力の成熟度は、現場担当と経営サイドの距離で決まる!(もっと会社を良くしたい人向けのメッセージ!)

時間ができれば、書こうと思っていたこと。
帰納法的に数理的な論文を検討中(汗!!

実際の事業会社で10数年活動し、国内の様々な大手企業にコンサルティング提供をさせて頂いた経験から、一つ確信を持っていることがある。

現場担当と経営サイドが、組織を俯瞰して認識を共有できていない限り、
判断すべき事案に対して「考慮すべき事項の見落とし」や「盲点」が生じる。その結果、ビジネス視点からの適切な意思決定を導くことができない。

ここでは、一般的な経営の丸投げ、担当者のスキル不足などの原因、あるべき論については、言及しない。しかし、それらの相関・因果関係について、概要のみ記載する

テクノロジー活用やリスク管理に関する組織能力(と、その成熟度)の関係性

略式ではあるが、下記の図を用いて、組織の能力について語ることが多い。

  1. 現場担当(左)と経営サイド(右)の能力やスキル及び姿勢が組織の成熟度のベース(赤線)を決定づける。

    • 左右いずれかの能力等が低くなると、組織全体の能力が低下する。

    • 左右両方の能力が高まれば、組織の成熟度も高まる。

  2. 加えて、現場担当(左)と経営サイド(右)の信頼および関係性が、組織の成熟度に影響を及ぼす

    • 左右が信頼し合うまたは関係性が良好であると、左右の距離が縮まり、組織の成熟度が高まる

    • 左右が互いに信頼していないまたは関係性が複雑であると、左右の距離が開き、組織の成熟度は低下する

組織能力の向上に影響を及ぼすダイナミクス概念図(オリエント考案2020)

ここで重要なことは、現場担当のスキルだけや、経営サイドの意識だけでもダメで、左右それぞれのスキルが満足されてても、距離がとても離れていれば、成熟度はたちまち下がるという点である。

その為、組織においては、現場担当、経営サイドの能力開発に加え、双方の距離感や認識をどれほど上手に縮められるか、信頼できる関係を構築するかがポイントとなる。

組織を支える「橋渡し人材」の腕の見せ所

組織には、様々な人間関係や権力闘争、縄張り争いなどがあるが、多くの場合、「橋渡し人材」と呼ばれる組織を縦横無尽に渡り歩き、多くの人々と交流・親交を深めて社内の問題解決で活躍する人材がいます。

彼らは、自然体でこれらの理論を体得しており、意識せずに上手にやりくりします。その為、特に組織的な大きなプロジェクトや深刻な問題解決に一番に声が掛かるのです。必ずしも、この通りとは限りませんし、本人のキャラクターによる部分も大きいかとは思いますが、これも一つの個人のケイパビリティ(能力)と言えます。

組織を良くするために今、あなたは何ができるか?

  1. まずは前述の理論のポイントを踏まえて、あたなが改善できるところ、がんばれるところにエネルギーを注いでみましょう

  2. あたなが左右のどちらサイドにいたとしても「歩み寄る」、「間を取り持つ」ということは、積極的に行いましょう。そのために必要なまとめる技術は重要です。(簡易のPMBOKやギャップ分析など、ハイレベルでも構いませんので、左右双方の認識を合わせるような2、3枚のまとめ資料は自ら積極的に作成して利用するのはおすすめです。)

  3. 大切なことは、直接和やかに会話をして、関係を構築することです。少しづつ生まれた信頼は温めることで、ゆっくりとあなたり利益をもたらしてくれるでしょう。

  4. 最後から2番目は、自分のスキルを見直し、定期的に磨き直すということです。世の中はどんどん進化し、新たな情報の取り扱いが増えるだけでなく、組織の中でも守備範囲も少しづつ広がります。外部と内部の変化に合わせて、定期的に自分の能力をアップデートすることは、組織能力を上げることに直結します。

  5. 最後に最も重要なこと、それは、経営サイドの理解がどれほどかを押し図ることです。組織の最終意思決定者であり、組織の成功とリスクに対する責任は、経営サイド(または事業側)にあります。彼らが道義的または信義的に正しいと思えるなら、歩み寄り、相談し、説得し、議論を重ねると良いでしょう。しかし、彼らがそれらに対して好ましくない姿勢である場合、自らの精神が侵される前に組織を去ることをお勧めします。ただし、石の上にも3年という言葉もある通り、忍耐を通じて事を成すことも重要であることは忘れないでください。ここでは言及しませんが、信頼に関わるものであります。

これらの情報が組織の内部から会社をより良く使用と頑張る人に、何らかの有益な示唆となれば幸甚です。

(あとがき)
仕事は多くの人にとって、生きていくために重要な収入源です。が、ブラックな状況に対する必要以上の我慢や、自分の目指す方向と合わない場合に無理をするものではありません。
あなたの人生が楽しく達成感があるような生き方ができるように、職場においても自分が活躍できている、みんなの役に立っているという自覚がもてるような仕事の仕方を目指していただければと思います。

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ニノミヤ・ヒデキ/二宮英樹
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