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ライバルが多いなら違うポジションで抜きん出る

ビジネスに参入する際や独立して新たにスタートする場合。または、事業転換を図る場合に必要なポジショニング戦略があります。

どのポジションに入るかで売れ行きが大きく変わりますし、混雑分野を避けることで、無用な戦いに巻き込まれることにもなります。長く同じ分野で

継続していても世の中の流れと変わったりライバルが多くいるレッドオーシャンになっていたり既になっている可能性もあります。

そこで、ポジションマップを作ってみてどの分野に参入すればいいのか、どう差別化するのかを明確にしてみてはいかがでしょうか。ビジネスに参入する際や独立して新たにスタートする場合だけでなく事業転換を図る場合にも有効です。


ポジションを整理してみるメリットは以下の通りです
 ✅ 新たなターゲットに商品やサービスをリーチできる
 ✅ 顧客の反応がわかるので改善を行いより商品を強化できる
 ✅ 企業に緊張感も生まれマンネリ防止になる
 ✅ 既存の資産価値を有効化できる
 ✅ 顧客から具体的なエッジの効いた商品として認識される

もし、起業して長くしていてしばらく同じマーケットにいるなら。マンネリしていて顧客の満足を得られていなかったり、変化に気がつかなかったりします。

企業や商品が同じポジションで3年以上いるとするならば、見直してみましょう。もし、ポジションが間違っているズレているとするならば違うポジションに変更するということをあえて行ってみます。

イメージとしては混雑エリアから抜けるイメージです。

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もし競合とマーケットの取り合いになっているなら、少しずらしてみると商品やサービスは同じでもブルーオーシャンに移動できる場合があります。


ポジションマップは縦軸と横軸の選定をいろいろ試してみてしっくりくるマップを作ります。


ポジションマップ


新たに独立した方と話をしていると、自分ができる分野やりたい分野だからということで何も考えずに独立。結果ライバルとの比較をされてしまいなかなか売上が上がらない、集客ができないと悩む方がいます。



また、分析してみても参入しようとしている分野はライバルが多い人気の分野なので、躊躇してしまいますということを言われることがあります。

自分ができることは他にもできる人がいるということ。
しかし、混雑分野はマーケットも大きいと言えることができます。


業界として混雑領域ライバルが多い、これから参入しても無理だろうと思われる業界にも入り込みマーケットを伸ばした例もあります。
大手企業の例ですが、これはスモールビジネスにとっても参考になる事例です。

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コーヒー市場を例にポジショニングマップでみていきましょう。

縦軸にテイクアウト(持ち帰り)横軸に価格帯で作っています。
価格帯はポジショニングに必要な項目です。


昭和後半、コーヒーを外で飲むとすれば喫茶店か缶コーヒーでした。
喫茶店も大手チェーンが少なく街には小さな喫茶店がたくさんありました。
何か打ち合わせや、サラリーマンの休憩やデートにパフェを食べにと喫茶店文化が華やかでした。

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マップにすると図の通りです。
ガラ空きですね。


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ドトールコーヒーが市場に進出。瞬く間に全国展開となりました。当時言われていた立ち飲みコーヒーとしては値段がリーズナブルで美味しいという評判でドトールコーヒーやベローチェなどチェーン型の喫茶店が広がりました。当時はカフェという言い方はまだ浸透していなかったと記憶しています。


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1996年に日本上陸したスタバが2000年代で急拡大。エスプレッソやラテ文化が一気に拡大しました。ドトールコーヒーよりは高めの価格帯。


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その後コーヒーのマーケットが急拡大するとマクドナルドがプレミアムカフェとして百円の低価格で参戦。無料チケットを配りCMも大量投入するなど認知を図った。店舗数の多さからドトールコーヒーのマーケットを意識し低価格コーヒーで集客機会を増やすという狙い。


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2010年代になるとコメダコーヒーがファンドの資本参加を受けてチェーン急拡大。喫茶店を懐かしむ世代とカフェではなく喫茶店を利用したい世代に支持される。


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ちなみに、ドトールコーヒーのグループもライバルが進出するにあたり強者の戦略を取り全てのライバルにブランドを立ち上げぶつけています。スターバックスコーヒーに対してエクセシオールカフェ、コメダ珈琲に対して星野珈琲店で対抗しています。


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この拮抗した状態でもう参入の余地が無いかと思われましたが、セブンイレブンが持ち帰りコーヒーに参入。自店で売っている缶コーヒーよりも安い値段で味も支持される内容での販売をスタート。1日平均130杯という喫茶店を超える販売となっているそうです。

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自分ならどこのポジションに参入するのかを明確にすることができますし。もしライバルがいるならどう差別化するのかということも検討できます。そのライバルの弱点やライバルが顧客に満足を与えられていないところをクリアできればセブンイレブンの様にその市場から売上を得ることが可能です。

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改めて一覧にするとこの様になります。


スモールビジネスの場合でも参入しているライバルをイメージしながらマッピングしてみてください。切り口を変えたり色々考えたり手を動かしてみることで見えることがあります。



ポジションマップはサービスの軸、流通経路の軸、価格帯、感性、年齢、規模、エリア、性別など切り口をいろいろ試して複数作ってみることをお勧めします。

ライフタイム曲線とともにポジションマップを活様して自社の発展に活かしてみてください。

ポジションマップ

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