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限界突破 ギリギリまで自力で考えよう!

あまり大きな研究成果を挙げていないのでおこがましいのですが、長年研究を続けていると、障壁(解決できない問題)にぶつかることがよくあります。この壁は、直ぐに突破できるものもあれば、なかなか突破できないものもあります。

そんなときは、とことん自力で考えるようにしています。もちろん便利なネットも利用しますし、これまでに読んだ本からアイデアを探すこともあります。とにかく、その壁を突破するための方法を調べて、それを実際に試します。長く研究をしていると、ある種の勘のようなものが働いて、うまく行きそうなときと、そうでない時が何となくわかります。

運が良いと、最初のアイディアで問題が解決できたりしますが、通常は何種類ものアイディアを試します。そんな試行錯誤を積み重ねることで、経験値が増えて、思考力や発想力が鍛えられます。研究では、この失敗という名の経験が財産です。

若者を一括りにするのはいけませんが、「答えの最短ルートを知りたがる」傾向があるように思います(個人の感想です)。受験勉強のためには、そのような方法も有効な場合がありますが、そもそも答えがわからない研究では、最短ルートが不明です。

問題解決のためには、それまでの前例に則した正攻法が大事ですが、時にはまったく異なるアプローチが有効なことがあります。ノーベル賞級の大発見も、実験ミスから始まった例が少なくないのです。

山の頂上を目指す場合、地図上の最短ルートが必ずしも正しい登山道ではありません。頂上を目指すルートは複数ありますし、ひょっとすると迂回して大回りする最長ルートが一番楽かもしれません。

このような最適ルートの選択が可能になるには、経験が必要です。またその経験は、自分の頭で考えて行動した時にしか得られません。すでに誰かが制覇したルートは教えられれば進むことができますが、前人未到の山は自力で考えながら進むしかありません。

ゴチャゴチャと書きましたが、研究するなら”とことん自力で考える”ことをお勧めします。そうしないと、限界突破は出来ません。

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