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他責思考は良いこと無し!

毎日の仕事や日常生活で、大なり小なり失敗することは、しょっちゅうです。そんな失敗の原因は、多くの場合は自分にあります。失敗の原因を追究し、次に活かすことができれば、それは失敗とは言わずに”経験”となります。大学の研究に限って言えば、そのほとんどは失敗で、成功はほんのわずかしかありません。でも、それで良いのです。

最近の若い人は失敗はしたがらないし、成功のための最短ルートを知りたがります。もう随分前の話ですが、卒業研究のテーマを決めた時にある学生さんが「最も効率の良い研究方法を教えてください」と質問されました。私は優しく「そんな方法は無いんだよ」と諭しましたが、内心ではカチンと来ていました。「そんな方法があるなら、自分が知りたいよ!」

日常生活での失敗は、ほぼ全てが個人の責任ですが、職場での失敗の場合は、他者が関係している場合もあり得ます。その辺りが、職場での失敗/ミスの難しい所です。理不尽な連帯責任は別としても、出来るだけ失敗の責任は背負いたくないものです。そんな傾向が強い人には、失敗の原因を何でも他人や職場環境のせいにしてしまう人もいます。このような人達は、他責思考と言われます。極端な場合には、失敗を”仕方ない”や”誰のせいでもない”という無責思考で捉えたりします。こうなると、健全な成長は期待出来ません。

研究プロジェクトを進める場合、研究を主導する”研究代表者”と、研究の一部を分担してサポートする”研究分担者”という役割があります。研究代表者はプロジェクト全般の企画・立案やその後の実施、また研究費の使用に関する裁量と責任を持ちます。研究代表者の責任は、とても重いのです。

そんな大変な研究プロジェクトの代表をしています。このプロジェクトも4年目に突入していて、いよいよ佳境に近づいています。成功を目指して研究を推進するわけですが、大きなプレッシャーを感じることもあります。今年度の終わりには、笑顔で研究成果が発表できるといいなぁ。

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