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”水永”のルーツ

  私の苗字である”水永”に使われている2つの漢字は、どちらも小学校の早い時期に習う易しい漢字ですが、この組み合わせの苗字は少ないようです。試しにあるサイトで調べてみたら、全国順位は6,734位、全国人数は約1,400人だそうです。

 苗字に使われる漢字が単純なせいか、別の違った苗字によく間違えられます。最も多いのが”末永”さんです。確かに、字面はよく似ています。その他には、”水氷”、”水泳”、”水水”、”永水”などがありました。大学の時に、同級生から「スイエイさんて、綽名付けられたことない?」と聞かれたことがありました。「サンズイを付けたら、スイエイ(水泳)と同じだね」と言われたことは何度かありましたが、幸いスイエイという綽名をつけられたことは一度もありませんでした。

 同じサイトの名前起源によると、”水永”のルーツは現・広島県東部である備後国甲奴郡水永村だそうです。父の実家は宇佐市で、広島とは縁もゆかりもありません。ただし、色々調べてみると宇佐市の隣の中津市を治めていた中津藩が、水永村を含む備後のいくつかの村を、飛び地の所領としていたことがわかりました。ひょっとすると、広島から中津にやって来た祖先が、隣の宇佐に移って来た可能性があります。もちろん、全て根拠のない私の憶測です。

 現在、”水永”さんが最も多い県は宮崎県で280名、続いて福岡県と熊本県がほぼ同数の160名です。”水永”を検索してみると、水永翔馬さんというプロサッカー選手や、水永牧子さんというチェンバロ奏者がいることがわかりました。また、ルーツがいたとされる広島県福山市には、水永リハビリテーション病院というのがありました。しかし、これらの皆さんは親戚や縁者ではありません。

 今まで生きてきて、私の親戚以外の”水永”さんに出会ったことが一度もありません。それだけ日本の”水永”密度は薄いようです。

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