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熊が出た~!

 物理探査は人里離れた山中で実施することも多いので、山の動物に遭遇することがよくあります。九州には野生の熊はいないので安心ですが、東北や北海道には野生のツキノワグマヒグマがいますから要注意です。幸い、まだ熊には遭遇したことはありませんが、一緒にいた探査メンバーからの熊の足跡、熊の爪痕の情報は頻繁に聞きました。東北や北海道で探査のために長期間宿泊していると、夕食の時は必ず熊の話題になりました。

 山頂で一人ぼっちで無線の中継をしたり、測定してる最中に、周囲の藪から突然現れた猟犬や人間にビックリしたことは何度もありました。大分県九重町の滝上地熱発電所周辺の調査をしていた時には、ポツンと一軒家で飼われているセントバーナード犬に遭遇して、熊かと見間違えたこともありました。

 私が実際に見たのはキジヤマドリオオミミズクイノシシくらいですが、一緒に探査をしていたメンバーがニホンザルカモシカを目撃しています。実は勤務している九州大学の伊都キャンパスには、野生のイノシシタヌキがいます。伊都キャンパスは元々が広大な丘陵地(ミカン山)だったので、イノシシやタヌキの生息地には最適だったのかもしれません。伊都キャンパスの中央には、”生物多様性ゾーン”というのがあって、自然の状態を保ったまま、人間と動物との共存を模索しています。

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