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今日は卒業式で『巣立ちの日』

 今日は九州大学の卒業式で、多くの若者が学び舎から”巣立って”行きました。私の研究室でも、学部4年や修士2年の卒業しました。厳密にいうと、4年生は卒業ですが、大学院の場合は修了といいます。

 厳しい大学入試を乗り越え、卒業研究を乗り越えたわけですから、ある程度の達成感はあるでしょう。多くの卒業生は、大学の試験や研究を厳しいと感じたかもしれませんが、実は大学は”ぬるま湯”です。このことは、社会に出てから思い知ることになります。『お金(授業料)を払って学ぶ』のと、『お金(給料)を頂いて働く』のには、大きな違いがあります。

 教員の大部分は、卒業式の式典には参加しません。また、式典後の祝賀会も、私が所属している部門ではリモート参加になっています。祝賀会の後に、卒業生が挨拶に訪れました。その時に持っていた卒業証書が、私の頃と違っていたので少し驚きました。私が卒業した頃は、大きな紙の卒業証書が渡されるだけでした。また、ワニ柄の筒状の証書入れも自費での購入でした。数年前からなのでしょうか、卒業証書は下のような卒業証書ホルダーに入った形で渡されたようでした。

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 少し恥ずかしいのですが、卒業祝賀会で大写しにされた”卒業生へ贈る言葉”をここにも残します。私が所属している地球資源システム工学部門では、多くの留学生がいますので、祝賀会のメッセージは英語版も必要です。英訳版のメッセージはかなり怪しい訳(?)ですが、備忘録として載せておきます。

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まずは、ご卒業おめでとうございます。多くの皆さんは就学期間の大部分を、コロナウイルスに台無しにされたことでしょう。例年なら普通に経験できるようなことも、コロナ禍の状況では難しかったでしょう。しかし、将来の困難な状況に立ち向かうためには、経験が何より重要です。“No pain, no gain”の言葉通り、痛みを伴うかもしれない経験なくして、その先の成功はありません。世界的に有名な野球選手のイチローは、「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」だと言っています。失敗を恐れずに、小さな経験を積み重ねましょう。

First of all, congratulations on your graduation. Many of you may have ruined your precious duration by the coronavirus. What would have been a normal experience in previous years must have been difficult under the circumstances of the coronavirus disaster. However, experience is of the utmost importance in order to face difficult situations in the future. As the saying goes, "No pain, no gain“, without experiences, which may be painful, there is no success beyond that. The world famous baseball-player Ichiro said, “Accumulating small things is the only way to go to an extraordinary place”. Let's accumulate small experiences without afraid of failure.

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