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配列の添え字について

プログラミングでは、同じ性質の個々のデータを、ひとつの同じ名前で管理(格納)したい場合があります。そんな時に使われるのが、配列(行列)です。タイトル画の”フルーツ号”には、4つの貨車があり、それぞれの貨車には別々の果物が格納されます。この時に使われる”貨車の番号”が配列の添え字に相当します。

しかし、注意しないといけないのは”添え字の最初の数字”です。上の例では、添え字は0番から始まっています。0と1からなる二進数が基本のコンピュータでは、開始の添え字が0から始まるのは、自然なことに思えます。実際多くのプログラミング言語では、添え字は0から始まります。具体的にはC言語やPythonなどでは、添え字はfruits[0]のように、ゼロ始まりです。

しかし、人間が数を数える場合、基本的には1から数えます。この人間寄りの添え字を採用しているのがFortranやBASICです。また、最近普及し始めたJuliaも配列の添え字は1から始まります。ただし、これは何も手を加えないデフォルトの状態の場合です。例えばFortranでは、添え字の開始番号は任意で選べるので、0から始めることができますし、負の数”-5”などからも始めることは可能です。

添え字の”0スタート”や”1スタート”は、結構重要な問題です。いつも同じプログラミング言語を使っている場合は問題ありませんが、複数の言語を使う場合は注意が必要です。一見、バグがなさそうなプログラムでも、正しい計算結果を出さない場合があります。こんな時には、添え字をチェックしてみると解決する場合があります。これは私の経験です。

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