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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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2023年6月の記事一覧

ピンコロ石 ”白い石”と”黒い石”

私も最近名前を知ったのですが、『ピンコロ石』という石がホームセンターなどで売られています。このピンコロ石は、玄関までのアプローチや庭のガーデニングエリアに設置されることが多い石です。ヨーロッパでは、美しい街並みをつくる石畳などに使われています。大きさは80mm~100mm程度で、ほぼ立方体の形状をしています。”ピンコロ”の名称の由来ははっきりしないみたいですが、サイコロと形が似ていることからこのような名称になったようです。ちなみに”ピン”はサイコロの1の目のことです。 ピン

終活の究極形 現代版・前方後円墳型の墓地

私は仕事で遺跡探査に携わることもあるので、一般の人よりは前方後円墳に馴染みが深いと思います。これまでに、今城塚古墳、岩戸山古墳、行者塚古墳、銚子塚古墳等々、多くの前方後円墳の遺跡探査を経験しました。また、見学だけなら大きさ全国1位の仁徳天皇陵(大山古墳)や全国4位の岡山の作山古墳にも行ったことがあります。 明日は6月の最終日ですが、6月の初旬(2023/6/5)に面白いニュース記事が書かれていました。タイトルは『3100人が納骨できる「前方後円墳」型墓地に応募殺到 少子高齢

通勤途中の気になるお店#14 オーガニックカフェ・ウィンドファーム今宿店

最近、気になる店が出来ました。この店は、いつも左折する”横浜”の交差点の角にあります。それまでも何かの店だったような気がしますが、いつも短い時間だけ通り過ぎるので、気に留めていませんでした。しかし、去年の冬ごろから”木彫りのタケノコ”のオブジェを店の前に置くようになって、アレは何だろうと常々思っていました。 この店の店名は『オーガニックカフェ・ウィンドファーム今宿店』で、2022年8月22日にオープンしたばかりです。この記事を書いている現時点では、まだ10ヶ月ほどしか経って

アナロジカル・シンキング

アナロジカル・シンキング(analogical thinking)とは、戦略的意思決定の際にアナロジー(類推)を用いて考える方法です。もう少し簡単に説明すると、考えたいアイデアがあったときに、似ている性質や構造を持った別の領域から必要な要素を借りてくることで、アイデアを発展させる思考法のことです。これは、最近ビジネスの世界で使われるようになった言葉です。 アナロジカル・シンキングに似た言葉で、ロジカル・シンキング(logical thinking)というのがあります。こらは

おじさん構文丸出し

世間では『おじさん構文』なるものがあるそうです。”おじさん”の定義や年齢は曖昧ですが、ここではいう”おじさん”は、ミーティングや飲み会が大好きで、やたら若者とコミュニケーションを取りたがる人達のことを指すそうです。私は基本的にはボッチで、この”おじさん”には当てはまらないと思っていたのですが、少しだけ当てはまる部分もありました。ただし、私の場合は世代的に言うと、”おじいさん構文”に近いかもしれません。 おじさん構文の特徴その1は、若者の熱量に無理やり合わせるようなテンション

"埋蔵金を探して欲しい"というリクエスト

私の専門は物理探査学で、大雑把に言えば”地下資源の探査”に関する研究をしています。今は地熱探査のための”新型探査装置”の開発を中心に研究を進めていますが、過去には福岡市周辺の地方自治体の教育委員会の依頼を受けて、遺跡探査を実施したことが何度もあります。また、遺跡探査の成果を発表する講演会にも招かれて、招待講演をしたことがあります。 このような講演会では、熱心な考古学ファンがいらっしゃるのですが、質疑応答の時間に”邪馬台国の自論”を聞かされたり、”埋蔵金伝説の話”を聞かされた

アジアの大学ランキング

人間は、何にでも順位を付けたがる動物のようです。昔は音楽業界でも、テレビやラジオでのランキング番組は当り前でした。しかし最近は、ランキング番組はあまり知りません。御多分に漏れず、大学にもランキングがつけられています。別にこちらからお願いした訳ではないようですが・・・。 イギリスの教育誌、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(略称THE)が、6月22日に、今年の『アジアの大学ランキング』を発表しました。トップ3は4年連続変化がなく、1位は清華大(中国)、2位は北京大(中国)、

未来系ドリンクサーバ 『分子飲料プリンタ』

3D プリンタは固体で立体を作るプリンタですが、なんと”液体”のプリント(コピー)ができるプリンタが実用化されたようです。3Dプリンタの用途は幅広く、一般的には模型の製作に使われますが、最近では”建築物(家)”や”人工血管”なども作れたりします。しかし、飲料まで再現してしまうとは驚きです。 余談ですが、一般的には”プリンター”と記述されることが多い印刷機能を持つ機械のことを、理系の人たちは”プリンタ”と、長音記号を省略して書きます。そのため、理系の人が書いた文章は、長音記号

分野が変わると省略形も変わる。

長い綴りの英単語や長い日本語の場合、その言葉が良く使われる単語なら、省略形が使われることがあります。例えばタイトル画のような曜日の場合、Sunday は Sun、Monday は Monのように3文字の省略形で使われます。日本語の場合でも、日曜日は(日)のように表記されることが多々あります。 "省略形"で本の中での次のエピソードを思い出しました。『若き数学者のアメリカ』は、ベストセラー『国家の品格』を書いた藤原正彦さんの若い頃の著書で、藤原さんのアメリカ留学時代の思い出を書

6月21日はエビフライの日

一年で最も昼の時間が長くなる夏至。2023年の夏至は、6月21日の今日です。夏至は、日本や中国で採用されている太陰太陽暦における二十四節気の一つです。日本を含む北半球では一年のなかで日の出から日の入りまでの時間が最も長くなり、太陽の南中高度が最も高くなる日です。 夏至には地方ごとに、特定の食べ物を食べる風習が残っています。静岡県などでは冬瓜を食べます。冬瓜はその名前から冬の食べ物のように思えますが、実は夏が旬の野菜なのだそうです。大阪近郊では、タコを食べる風習があるそうです

トラブってラッキー!

生きていれば、大なり小なり、色々なトラブルに見舞われます。人間関係・契約関係・金融関係・保険関係等々、具体例を挙げればキリがありません。また、トラブルの深刻さも様々で、大きなものから些細なものであります。 自分自身が予想していないトラブルに見舞われた場合、人はなかなか適切に対処することができません。もちろんトラブルや困りごとについて、あらかじめ知識を持って備えておくことができれば、トラブルを未然に防ぐことはできますが、そもそも予想できないトラブルの場合は当然備えることは出来

リフレーミングでがっちり!

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見なおすことを指します。西尾和美さんの著書『リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術』によると、”リフレームの目的は、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくこと”らしいです。元々はカウ

科学する心の原点

小学生の頃、学研の『科学』を時々買ってもらいました。もちろんその時は、科学を学びたいわけではなくて、面白い”付録”が目的でした。我家はそれほど裕福ではなかったので、毎号買ってもらうことは叶いませんでしたが、付録が豪華な1月号の時は、無理を言って買ってもらいました。 この子供向け科学雑誌で科学の素養が培われた訳ではありませんが、間違いなく科学への興味は上がりました。その中でも強く印象に残っているのは、『強烈な毒を持ったカビ(たしかカビロゾアという名前?)が全世界を滅亡させそう

私の『数活』を教えます。

世間一般では、○○のための活動、略して”〇活”と言う言葉が流行っています。例えば、結婚するための活動は”婚活”ですし、就職のための活動は”就活”です。また、人生の終わりに備えるための”終活”があったり、子宝を授かるための”妊活”と言うのもあります。 私の朝のルーチンワークは、シューカツならぬスウカツ(数活)です。数学活動、略して数活ですが、実際はそんなに難しいことをしているわけではありません。この数活は、いわば脳の朝練です。朝起きてすぐは、頭もうまく働いていないので、脳のウ