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リフレーミングでがっちり!

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見なおすことを指します。西尾和美さんの著書『リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術』によると、”リフレームの目的は、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくこと”らしいです。元々はカウンセリングの用語でしたが、現在では広くビジネスの世界で、人材育成や組織マネジメントの分野でも使われるようになっています。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなります。有名な『靴のセールスマン』の笑い話では二人のセールスマンが登場します。二人は、靴を履く習慣がない地域へ派遣されます。悲観的なセールスマンは「何てことだ!。ここでは誰一人も靴を履いていないぞ」と嘆きますが、楽観的なサラリーマンは「ラッキー!。ここではまだ誰も靴を履いていないぞ」と大喜びします。

リフレーミングは、商品開発にも活かされています。最近のヒット商品では、タイトル画↑↑のようなカラフルなマスキングテープです。もともとマスキングテープは、塗装の際に塗料がはみ出さないように保護するためのテープです。正式な用途(?)では使い捨てが基本のため、オシャレとは無縁の地味な色のモノトーンのテープでした。しかし、マスキングテープファンの要望に応えて、色付きや柄物のテープを発売して以来、大ヒットの文具用品として定着しています。

マスキングテープ(masking tape)は、mt(エムティ)のブランド名で販売されています。物理探査にはマグネトテルーリック法(magnetotelluric method)という手法があります。この手法も、マスキングテープと同様にエムティと呼ばれますが、こちらは大文字を使ってMTと表記されます。

現在、私の研究室では、このMT法の新しい測定システムを開発中です。マスキングテープに負けないようなヒット商品にすることが夢ですが、まだまだ前途は多難です。


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