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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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2022年6月の記事一覧

起業への道#0 株式会社とは?

本日、提案書を作成して、とある学内公募プロジェクトに応募しました。このプロジェクトは、起業を促進するためのプロジェクトで、採択されれば起業シーズの実用化のための予算がもらえますし、起業のためのサポートをしてもらえます。一次審査は書類審査ですが、二次審査はプレゼン審査になります。 以前これと似たような公募があり、その時には10組中10位の成績で採択され、最終評価も10組中10位という”輝かしい成績”を修めています。今回の採択件数は25件なので、今回も20-25位あたりでの採択

梅雨の今昔:気候変動が影響?

まずはナゾナゾです。『昔はシトシト、今はザーザー、な~んだ?』 答えは、『梅雨の時期の雨の降り方』です。これは個人的な感覚なので、間違っているかもしれません。また、住んでいる場所の地域によっても違うのかもしれません。しかし、最近の梅雨の時期の雨の降り方は、私が小中学生の頃の半世紀前とはかなり様変わりしてきたように感じます。 そもそも、現在の気温が昔と大きく違います。今はまだ6月ですが、昨日の群馬県伊勢崎市の最高気温は観測値で40.2℃でした。これは、2011年6月24日に

ぶったん四方山話#10 福岡と博多と埋立地

”福岡=博多”と認識している人も多いと思いますが、実は福岡と博多は全くの別物です。博多は歴史的にも古い土地の名称ですが、現在の地下鉄の駅名で言えば博多・天神・中洲川端を中心とした商業エリアです。博多は魏志倭人伝には奴国と呼ばれていて、その港が那の津です。 博多はその昔、海外(中国大陸や朝鮮半島)からの侵略も経験しています。それが元寇で、二度の戦いは文永の役と弘安の役と呼ばれています。福岡市には”幻の福岡市歌”と言うのがあって、現在は誰も知りませんが、その歌詞の一番には元寇の

意識が飛んだことはありますか?

様々な理由で、意識が短期間無くなることがあります。これを一過性意識消失発作、いわゆる失神と呼びます。失神は、何らかの原因で脳に血液が充分に行かず、一時的に意識を失うことをいいます。軽度の失神は、意識を失うものの短時間で自然に回復します。短時間で回復しない場合は、何らかの病気が関係しているので、病院で診察してもらった方が良いかもしれません。 脳に血液が流れて来ないと脳の酸素不足から5~10秒で意識がなくなるそうです。さらに脳への血流が15秒以上止まると、ケイレンが起こると言わ

面白い理系専門用語 ”親子”編

専門用語とは、ある特定の職業に従事する者や、ある特定の学問の分野、業界等の間でのみ使用され、通用する言葉・用語群のことです。カタカナ英語では、テクニカルターム(technical term)とも言われます。 私の専門は物理探査学なので、物理探査学でのテクニカルタームも数多くありますが、ここでは理系専門用語での面白い例を紹介します。計測制御の分野では、計測全体を制御する親機と、親機の命令で測定を実施する子機があります。親機はマスター(master)と言い、子機はスレーブ(sl

"割り込み"も悪くない!?

『・・・も悪くない!?』シリーズ(?)の第二段は、”割り込み”です。行列への割り込みはマナー違反でやってはいけないことですが、まだまだこのマナーを認識していない人たちがいます。かなり前ですが、電車に乗るために乗車口で待っていました。私は先頭で待っていたのですが、電車が到着すると、どこからでてきたのかオバちゃん(お婆ちゃん)三人組が私の前に殺到して、そのまま乗ってしまいました。私はその大胆な行動に、一瞬固まってしまいました。オバちゃん恐るべし。 人間の割り込みは非常識な行為で

"上から目線"も悪くない!?

人を見下したような態度や言動、それを『上から目線』と言います。上から目線で人を見下すのは、当然やってはいけないことですが、そのような人たちがいるのは事実です。わざと上から目線で攻撃的な人もいれば、無意識に上から目線になる人まで、様々な人がいます。 上から目線の人に特徴的な心理には、3つのパターンがあるようです。1つ目は、”人の上に立つことで安心できる”というものです。これは、自分のコンプレックスの解消が根底にあります。このような人は、人から馬鹿にされたりなめられたりした辛い

初ボーナスの思い出

 6月はボーナスシーズンです。今日、少し前から勤め始めた娘が初ボーナスをもらいました。そんなわけで、私も初ボーナスのことを書こうと思います。  私が九州大学に助手として勤め始めたのは、中途半端な6月でした。年度初めの4月だと同時期に採用される人が多いのですが、6月はたった一人の私だけでした。その当時は、国立大学の教官は国家公務員でしたので、工学部長の前で、”・・・日本国憲法を遵守し・・・”というような宣誓書(?)を読まされました。私は講義を受けたこともあり、工学部長のことは

定年退職について考えた。

 私が大学の教員(当時は国家公務員だったので教官)になった頃の大学教授の定年は、東大(60歳)、旧帝大(63歳)、その他の国立大(65歳)と言うのが一般的でした。私大の教授の定年は大学ごとにマチマチでしたが、多くは70歳以上でしたから、東大教授が定年退官して私大に移れば、さらに10年以上務めることができました。現在の国立大学法人の教員の定年は65歳ですから、定年後に私大に移ることができても、務める年数は以前よりも少なくなっています。  私のようなポンコツ教員には移籍話はイチ

『シティ情報ふくおか』の思い出

『シティ情報ふくおか』は、福岡市を中心とした福岡都市圏のタウン情報誌です。私が”ふくおか”を知ったのは、大学に合格して大分の田舎ら都会の福岡に引っ越してからでした。大学1年生の最初の週、授業のために生協の書店で教科書を購入していましたが、雑誌が置いてあるコーナーにポップで都会的なデザインの『シティ情報ふくおか』が置かれていました。この時は創刊2年目くらいで、まだブレーク前でした。発行も、そのときは2ヶ月おきの隔月の発行でした。 当時はもちろんインターネットはありませんでした

想像と違って・・・

 未知なものが対象な時、自分の想像と違うことはよくあります。例えば、最近はコ〇ナのせいでマスクを付けた人が一般的ですが、目元だけしか見えない女性は、心なしかキレイに見えます。これは、脳がマスクで覆われた部分を、勝手に自分の理想形に補完するためだそうです。  大学からの帰り道、カッコいいスポーツカーに遭遇しました。その車はコンバーチブル(オープンカー)で、私の車の少し離れた前を走っていました。私は勝手に想像を膨らませて、運転席の茶髪/金髪の長髪の若者をイメージしていました。ち

つらい思い出ほど忘れられない。

 人生には良いことばかりは起きません。時には悪いことも起きます。しかし、嫌なことがあっても、それはその時かぎり、その場かぎりの出来事です。なので、過去に執着せずに行きましょう、と言われても修業を積んだ禅僧でもない限り、そう簡単には割り切れません。  つらい思い出も、「あの時は、きつかった」と微笑ましく思い出せるものと、思い出しただけで胸がギューと締め付けられるものがあります。場合によっては頭がクラクラしたり、気持ち悪くなることさえあります。この違いはどこから来るのでしょうか

カラーバス効果

 カラーバス効果というのは、脳は意識したものを見るという視覚効果です。逆に言えば、脳は意識しないと見えないのです。英語ではcolor bathで、直訳すれば”色を浴びる”という意味になります。同じように聴覚では、騒がしい雑音の中でも、自分の名前を呼ばれたり、関心のある相手の声だけは、明瞭に聞き取れます。これはカクテルパーティー効果と言われます。  脳の中には網様体賦活系という場所があって、関心のないものをフィルタリングして、関心のあるものだけを認識します。なので、脳は意識を

起業の夢

 起業というのは”新しく事業を起こす”ということで、簡単に言えば会社を作ることです。一般的には株式会社のような法人を作ることですが、個人事業主でも起業になるみたいです。起業すること自体は簡単なことで、例えば、資本金・発起人をそろえ、登記の手続きさえすれば”会社設立”はできます。最近は少ない資本金でも会社を作ることができますし、起業に必要な準備の資金額は年々低下している傾向にあります。ただし、会社を登記するためには様々な書類を提出する必要があり、それには10数万円程度はかかるみ