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英語の勉強(仮)

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英語に関する記事をまとめてみました。
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#英語

英語関連記事のまとめ#2 ウンチク記事

昨日に引き続いて、援護関連記事の第2弾をお届けします。今回は文法といった堅苦しいものではなくて、”英語蘊蓄”みたいなものです。リラックスして読んで下さい。 ちなみに英語で”蘊蓄”は、eruditionやaccumulated knowledge(蓄積した知識)というみたいです。

論文に使う接続詞 HoweverとTherefor

大学教員に求められているのは、ジャーナル(英語による学術誌)への論文掲載です。論文の数が全てではありませんが、権威のあるジャーナルへの掲載は、”業績ポイントが高く”なります。 論文の文章表現は、通常の文章と違って少し堅苦しい感じになります。私が初めて英語の文章を指導教員に添削してもらった時、「英語の論文では原則、IやWeのような人称代名詞は使わないんだよ。基本的には”モノを主語にした受動態”にするんだよ」と教えられました。最近の論文は堅苦しい表現を避ける傾向があるようで、I

英語は”チャンク”が大事

チャンク(chunk)とは、塊という意味です。タイトル画は、ス〇バなどでよく見るチョコチャンククッキーで、少し大きめのチョコレートが塊で入っているため、そう呼ばれています。このチョコの塊が、このクッキーの美味しさの秘密ですが、英語でも塊が重要です。 ”ありがとう”を意味する"Thank you." は、thank と you の2つの英単語から構成されますが、別々に覚えずに、一塊として記憶していると思います。ごく大雑把に言えば、この一塊の英単語の組がチャンクです。 比較的

前置詞が重要です。 "up"の語感

たまには、苦手な英語の話をしてみます。英語の習得には、前置詞の正確な理解が必要です。しかし、日本語にない前置詞の存在は、とても苦手です。英語の前置詞は、意味的には”に”や”が”などの助詞に相当します。ただし、日本の助詞に具体的な意味はありません。しかし、英語の前置詞には明確な意味やイメージがあります。日本人は前置詞を補助的な物と考えていますが、前置詞こそが重要なのです。 全ての前置詞が重要なのですが、とくに重要な”up”について例を挙げて説明します。go up/down の

究極の I don't know.

人に教えるほど英語は得意ではありませんが、最近仕入れた英語の高速話法の話題を提供します。 「私は知らない」という意味の英語 I don't know. は、英語が得意でない人にもよく知られた表現です。”私は知らない”という英語表現は、丁寧な表現から砕けた表現まで合わせると、20種類くらいあるそうです。簡単な例で言うと、I have no idea. や Who knows? などもその表現に当たります。 I don’t know. の発音を日本語風に書けば”アイ ドント

"Give me five."と"Take five."

たまには、少し役立つことを書こうと思ったので、今日は英語のウンチクについての話です。英語の表現には、数字にまつわる表現がいくつもあります。ここでは、0から5までの数字を使った英語表現を紹介します。 zero in on は、”銃を照準に合わせる”また”注意力を集中させる”ことを意味します。back to square one は、双六の”振出しに戻る”という意味です。これは、マス目を使ったボードゲーム由来のイディオムです。”1つ目のマスに戻る”ことは”ゲームの振出しに戻る”

英語学習教材の有効活用について

新学習指導要領の実施により、2020年度から小学校で英語教育が必修化されました。これにより、小3・小4での外国語活動、小5・小6での”教科としての英語”が正規の授業に加えられました。 国際化が叫ばれる中、英語が殆ど話せない多くの日本人を考慮しての必修化のようです。成果が出るのはもう少し先になるでしょうから、気長に結果を待ちましょう。 英語教育の必修化の目的は、英語によるコミュニケーションですから、小学校の授業では英会話が重視されています。そのため、小3・小4の外国語活動で

英語と化学のお勉強 モノ(mono)とポリ(poly)

モノ(mono)は、”単一の”や”ひとつの”を表わす接頭語です。その対義語であるポリ(poly)は、”複数の”や”多くの”を意味する接頭語です。monoやpolyが先頭に来る英単語は数多くあります。 monoが頭にくる単語には、以下のものがあります。 monochrome (名) 単色、モノクロ monotone   (名) 単調 monocycle   (名) 一輪車 monologue  (名) ひとり芝居 monarch    (名) 君主、支配者 次にpolyが

私家版英文法#8 英語は神様視点

 今回は英文法というより、英語と日本語の根本的な違いについての話です。日本語の会話や文章では、主語は必要ありません。それは、日本語が話者中心の言語なので、わかりきった主語をわざわざ示す必要が無いからです。しかし、英語では主語を省略することができません。  日本語では食事の後に「ああ、美味しかった」という表現が成立しますが、これには主語はありません。この文章を無理やりに「私が食べた料理は大変美味しかった」と表現することはできますが、不自然な日本語になってしまいます。これを英語

私家版英文法#2 A動詞とB動詞とC動詞

 英語が苦手な私の子供が、中学生の時にこんなことを言いました。「どうしてビー(B)動詞はあるのに、エー(A)動詞はないの?」。確かにその通りで、何やら良くわからないbe動詞というのが、英文法では出てきます。その癖、be動詞なのにbeはほとんど出てこなくて、am、is、areなど、やたらにbe以外が使われます。このようなことが頭に残っていて、「いつかA動詞を考案してみよう」と思っていました。  最初のコロナ感染拡大の頃、自宅勤務が長く続いていたので、お昼の休憩時間や夜に、Yo

私家版英文法#1 クジラ構文とネズミ構文

 英語は苦手です。英文法はもっと苦手ですが、気になった英文法を取り上げてみたいと思います。今回は受験生を悩ます通称・クジラ構文です。  鯨構文と言うのは、次の英文です。A whale is no more fish than a horse is. 和訳は、「馬が魚でないのと同様に、鯨も魚ではない」と多くの教科書に書かれています。もちろんこれでも正しいのでしょうが、たぶんネイティブの頭の中では「鯨は当然魚じゃないよ、馬だってそうでしょ」と語順に従って理解されているはずです。

英語の勉強 不定冠詞について

 英語を習い始めた頃、不定冠詞aについては、母音の前だとanに変化するという基本ルールを習いますが、aとanの使い分けの基本ルールには例外があります。  母音で始まっている名詞または名詞句でも、子音の音で始まる名詞または名詞句には、a uniformのようにaを付けます。また、子音で始まる名詞または名詞句でも、発音されないhから始まる名詞または名詞句には、an hourのようにanを付けます。さらに、頭文字を取った略語が母音の音で始まる場合は、an FBIのようにanを付け