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○○になっても□□な人 ~ 成長と変化、自分らしさ、のバランス

今日のテーマは、
成長と変化、そして自分らしさ、のバランス
についてです。

~~ ○○になっても□□な人 ~~

ある友人に、
「この〇〇と□□に入る言葉はなんでしょう?」
と問うてみたら、

「別れても好きな人」か?と・・・
昭和のオヤジ達はご存知の、1979年のロス・インディオス&シルヴィアの大ヒット曲名です。
聞く相手を間違えましたね(笑)

トラブルになっても冷静な人。
怒鳴られても動じない人。

など、その場の対応力や柔軟性を讃えるの言葉も、
回答としてはアリですが、

ここでは少し時間軸を広げて考えてみて、
成長と変化という観点で言葉を選んでみたいと思います。

例えば、
・成功しても、初心を忘れない創業者。
・昇進しても、入社時の気持ちを忘れないマネージャー。
・大御所と呼ばれるようになっても若手との交流を続けている芸人。
・大人になっても子供様な気持ちを持ち続けている人。

などです。

~~ 成長と変化 VS 自分らしさ ~~

自分の成長に眼を向ける時、
他人との比較は全く意味がありません。
過去の自分と比較してみることに意味があります。

小さなことでも、そこに自らの成長を見出せれば
嬉しいものです。

・こんなことが出来るようになった、
・別の視点で物事が見られるようになった。
・人の意見に耳を傾けられる様になった。
・寛容さが増した(心が広くなった)
などなど。

そして、この成長によって、もしかしたら手放してしまう、
あるいは忘れてしまう「何か」があるかもしれません。
「断捨離」や「忘却力(忘れていく力)」は
ポジティブなエネルギーだからです。

しかし、人はそう簡単に別人になれるわけではありません。
性格、信念、価値観などは、成長と共に洗い替えされる
ものではないと思うのです。

それを「自分らしさ」と呼ぶこともできますね。

私は、その人が自身の性格や信念や価値観を
大事にしてきたからこそ、
成長のステップを一段上がれたのだろうと
思うことにしています。

成長の前後、すなわち before と after の変化を跨いで、
自分らしさ、自己肯定感、過去の自分のポジティブな面が
表に出ている時、

〇〇になっても□□な人

に見えるのだと思います。

一方、過去の面影など一切見えない、
別人の様に成長を遂げた姿を見せる人もいます。
いわゆる「化けた」と表現されるケースです。

・人の目を見て話をすることも出来なかった彼女が、
 今やプレゼンの神だよ。
・後輩指導をあれだけ嫌がっていた彼が、
 今や社内ナンバーワンのリーダーとして慕われているよ。

と評されている人は、皆さんの周りにもいらっしゃるはずです。

でもこれは、その人の変わっていない部分、
「本来のその人らしさ」が表に出ていないだけ、だと思うのです。

あるいは意図的に表に出していないというケースもあります。

まったく変わっちまったなぁ、と思っていた昔の友人でも、
一緒に時を過ごすと、「変わらない姿」をチョコっと
見せたりするものです。

またそれが、その人に魅力に映ることも少なくありません。

成長と変化を体現しながらも、
変わらない自分の信念や価値観を表に出すか?
あるいは、「今日から私は違う人!」と
変化した自分だけを表に出すか?

どちらが良いとか悪いとかは論じません。

ただ、〇〇(成長と変化)と□□(自分らしさと信念)は、
トレードオフ(両立できない関係)ではなく、
バランスよく体現していくことが大事だと思うのです。

~~ スポーツ指導者の方々にお伝えしている「二刀流」 ~~

スポーツ指導者の方々へのコーチングで、
選手とのコミュニケーション改善
(例えばスパルタ型からコーチング型へ)
をテーマにお話ししていると、

「そんな柔らかい指導方法に変えたら、
選手の能力が上げられなくなるのでは?」
「試合に勝てなくなるのでは?」
という質問を頂くことがあります。

いえいえ、例えば(ここで〇〇と□□の登場です)
「選手への言葉選びが繊細になっても、
勝ちにこだわる指導ができる指導者」
「選手の主体性を最大限に尊重しながら、
ここぞという時は鬼になれる指導者」

になれたら凄いと思いませんか?
これぞ二刀流ですよ。
正に鬼に金棒ではないですか。 と答えると、
成長と変化、そして自分の信念、の
バランスについて考えて頂けるようです。

やり方を180度変えた方がいいとか、
明日から別人になってください、
ということではないのです。

自分の信念、価値観、スタイルは大切にしながらも、
それに相反するものでも新しい指導方法として
自分の中に取り入れていくことの大切さ
に気付いて頂けます。


社会に出た時に、上司、先輩の中で、
「大人になっても少年の様な心を持ち続けている人」
は、憧れを抱くロールモデルでした。

また、同時にそれが、
「いつまでたっても子供みたいな大人」
と違う
ことも学べる環境でした。

後者にならないよう、自戒してきたつもりですが
さてさて、実現できているかどうか・・・・

安藤秀樹
株式会社ドリームパイプライン代表

公式ホームページ: https://dreampipeline.com
お問い合わせ先: hideki.ando@dreampl.com

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