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デジタルの懐かしい未来

昨日はGW明けで、一日アトリエで仕事をしていて、明らかに周りの仕事が減ってきているなと感じながらも、自分は仕掛けることを続けているので仕事が増え続けている上田です。

今朝は、明日からスタートする新しい取り組みについて書こうと思います。
自分のプロジェクトを始めるに当たってのことをそのまま書いてますので、過激な表現があったらごめんなさい。

デジタルの軽さとフィジカルの重さ

コロナの影響で、デジタルの軽さと速さ、フィジカルの遅さと重さ(重要性)を身を持って体感していますが、加速するデジタル化の中で、どうにか価値を見出していかないと勝ち残れ無い気がしてます。

みんながデジタルの中でフィジカルに近い体験をと考え、オンライン打ち合わせ、インスタライブ見学会などを開催して、ヴァーチャル体験を売りにしていますね。インスタライブやyoutobeなどは、すでにフォロワーが多数いる所には有効かもしれませんが、(フォロワーの中に見込み客が何人いるかは分からない所ですが)そうでない場合は単純にデジタルでの配信だけでは、あまり意味が無いです。

そこでの戦い方を少しお話すると、実際の配信+SNSでの宣伝が必要になってきます。ここを根気よくやらないと、ほぼ意味が無いです。「youtobeで配信したらいいよね。」っていう話をちらほら聞きますが、コロナの前から、配信だけではターゲットとする顧客には届かなくて、コロナのおかげでそれはさらに難しくなりました。

コロナで激戦区になったデジタルでの配信はスピード的には速く伝わりますが、伝わる思いや価値は軽くなってしまいました。

非常事態宣言が解けたあと、フィジカルへのアクションが元どおりになるかどうかは分かりませんが、確実にデジタルの世界が後退することは考えられません。

デジタルに重さを与える

フィジカルは、世の中の流れに任せるとして、デジタルは独自の視点で仕掛けることができます。どんどん軽くなるデジタルの内容に重さを与えることが今の世の中にどう響くのか、僕は実験が好きなので、明日から新しいコンテンツを始めることにしました。

建築業界の現状、かっこいい建物の写真はSNSやピンタレストなどに腐るほど載っていて、キーワードを打ち込めば(タグれば)自分がイメージとする写真は簡単に出てきます。これは、設計者も活用していますし、クライアントも見ています。ある程度カッコイイ見栄えのする建物は誰だって作ることができる時代です。さらに、どの建築会社のホームページにも写真しか掲載されてないのが現状。

学生時代や設計事務所で修行をしていたころ、新建築、住宅特集、などの建築雑誌の写真だけみて満足するんじゃなくて、どうしてその建物になったか、設計者の意図を読み取ることが大切。つまり、写真だけ見るのではなく、そこに書かれた文章を読んで、コンテクストやコンセプトをきちんと理解しなさい。と先生に言われたものです。

そう、デジタルに建築が持っている重さ(コンテクストやコンセプト)を乗せたものを配信して行こうというのが新しく始めるコンテンツです。

古いものを新しく編集する

有名な建築家の中では「懐かしい未来」という言葉を使う方もいるように、昔からあるものを新しく編集しなおしてみようと思います。
例えば建築雑誌は、その建物を設計した建築家の意図をきちんと文章で掲載していますが、今の若い設計者やクライアントはそこまで読み込むことをしないと思います。そこに、デジタルの速さや軽さを掛け算して、配信することで、新しさを見出すことができますし、表面的な建築を作っている設計者との差別化もできると思ってます。

また、これから、設計の道を目指す学生や若い設計者に何かヒントを与えれるようになればとも思っています。

ということを考えながら、明日から二週間に1回、僕が今まで設計してきた住宅がどうのようにしてできたきたかを記事にまとめた、noteマガジンを作ります。最初の2回は無料配信でいきます。

僕なりの配信の「懐かしい未来」(言葉の組み合わせでのアイデアの作り方はまた書きます)を初めてみようと思いまーす。


ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!

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