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キャリア教育『指導力』養成講座を開講


-「キャリア教育『指導力』養成講座」開講の趣旨-

全国に正しい「キャリア教育」を普及させることを目的として、
新たに「キャリア教育『指導力』養成講座」を8月から開講します。

◇◇◇

今世紀に入ってすぐ、政府は「キャリア教育」の強化に着手しました。
しかしその内容はまだ混沌としたものと言えます。
公教育においては「キャリア教育」の意味づけや概念・手法・目的につき、
さまざまな分裂を生み出すこととなってしまいました。
いまだに「キャリア教育」についての定型化かつ安定化された指導体系が
確立されたとは言えない環境となっています。

一方、私立学校においてはさまざまな実効性ある手法が生み出され、
着実な成果を創出しているケースが散見されます。
ただし、当然ながら乗り遅れの学校も数多くあります。
今後の世相から判断すれば、正しい「キャリア教育」を実践できない
私立学校は、淘汰のやむなきに至ることが想定されます。

ここではキャリア教育における心配ごとを列挙してみます。

◇◇◇

<1.時代や世相の変化が見えていない問題>
 ▽日本社会はすでに人生一社の時代ではなくなっている
 ▽命令に従うだけの指示待ち社員はいらなくなった
 ▽地域産業の危険性を脱し、地場産業の重要性に気付きつつある
 ▽職業教育は学校内で完結できるものではなくなった
 ▽ビジネスの最前線に生きる保護者の要求や不安の変化が見えていない
 ▽学校側がリーマンショックやバブル崩壊以前の職業観を引きずっている

<2.キャリアとは何かをそもそも理解していない問題>
 ▽自分自身のキャリア開発ができる教師がそもそもいない
 ▽キャリアを職歴のことだと勘違いしている
 ▽就職指導と「キャリア教育」の違いを説明できない
 ▽特定の業種・職種に向けた技能取得しか考えていない
 ▽「体験学習こそキャリア教育のあるべき姿」と誤解している
 ▽教師個人によってキャリア観や指導法にバラツキがみられる
 ▽キャリアプランニングとライフプランニングが結びついていない
 ▽企業や社会が若者に求める要素を熟知できていない

<3.青少年特有の課題を盛り込んでいない問題>
 ▽社会人としての資質向上プログラムを持っていない
 ▽「就職試験はマナーが最重要」と誤解している
 ▽自立と自律の向上支援策を持っていない
 ▽職場体験でキャリア観が醸成されると思い込んでいる
 ▽生涯学習の観点が指導メソッドに組み込まれていない
 ▽発達段階や精神性の成長に合致しない施策がとられている
 ▽学習内容と職業観との整合性が考慮されていない
 ▽まだ見知らぬ世界に対する学生生徒の不安を読み取れていない
 ▽なぜインターンシップが効果的なのか、説明できる教師が校内にいない
 ▽小ぎれいな文章のエントリーシートが売れると勘違いしている

◇◇◇

ここに挙げた問題点だけではありません。
実地においては他にもさまざまな問題が提起されるでしょう。

シラバス概要として講座の進行をホームページに提示いたしました。
当然、この講座だけで100%正しい「キャリア教育」が構成されるわけでは
ないのですが、基盤固めの一助として構成をお示ししています。
キャリア指導力向上のため、この講座をご活用いただきたいと思います。

「キャリア教育『指導力』養成講座」
2021年8月開講 全5回講座
https://www.nfeti.com/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%95%99%E8%82%B2/


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