中村 玲

背景作家です。 詩、随筆、小説、映像や音響を使ったアート作品を制作しています。

中村 玲

背景作家です。 詩、随筆、小説、映像や音響を使ったアート作品を制作しています。

最近の記事

後輩と展示会をしてたら何故か師弟関係について考え始めた

【後輩と展示会をしてたら何故か師弟関係について考え始めた】 とまあほとんど備忘録のようなもの。僕には師匠(友達)がいるので、その過程を踏まえて思ったこと。 それは、誰かが誰かに伝えるとはどういうことか、ということ。何かを伝達する、何かを教えるとはどういうことか。僕はプロの弟子(仮)なので、特に1:1で起きうる弟子(仮)から感じた師匠(友達)の感覚値のようなものを言語化しておこうと思う。 ちなみに、僕らの師弟関係は現在リニューアルオープンに向けて休業中なので「師匠(友達)

    • 青い夢見が良い

       久しぶりに夢を見た。本当に久しぶりだと思う。この夢は僕にとって二つの意味でかなり珍しいことが起きていたので、記録を残す。  まずは夢の内容が"悪夢"に該当すること。大規模かつ眼前で起こる天災から友人たちと共に逃げる夢で、しかも1人はぐれてしまうというかなりショッキングな夢だった。  もう1つは、明確にわかるほど知り合いが複数人登場した事だ。加えてその友人たちがここ1年ほどの短い時間の関係値であること。夢に友人が登場する事はこれまでも幾度かあったが、大抵は子供の頃からの友人

      • 大学の卒展に行った日記。

        そういえばまだ大学を卒業して1年しか経っていないというのが1番の驚きで、色々ありすぎて既に4.5年前の事のように思えてしまう。調子乗って先輩ズラしたら「文章読ませてくださいっ」と頼まれ、うっかりこのアカウントを教えてしまった為、困ったことに緊張してこの文章を書くことになってしまった。 とはいえ、このnoteは読み手をガン無視することが中心にあるので、フル無視しようと頑張ってみる。けどそんなことできる訳もなく、前段に必要以上に予防線を張ってしまうのが僕である。 さて、ゼミ

        • 域とし逝ける

          一年ぶりにピアスを外して外に出た。ほとんど寝ていないのに頭はスッキリしている。新しい靴は馴染まないけれど嫌味がない。テキトーにIQを測ったら伸びていた。煙草を吸ったら眠くなる。 世界は当たり前で満ちている。 世界を目指すとは如何なることか。 私の世界はあなたの世界なのか。 わたしにとって、とは。 あなたにとって、とは。 何を描くのか。たどり着く場所はどこなのか。 我等の道はどこにあるのか。 何を壊し。何を守り。何を産むのか。 私にはルールがある。セカイを破壊するのにもル

        後輩と展示会をしてたら何故か師弟関係について考え始めた

          白と天気 / 波を跨ぐ

          白と天気 雨を降らせた。空は自由に見えて、それはただ循環するだけ。という言葉の影と霧の向こうにあるのはなんだろうか。もし僕が、人であることを恐れたら、私は人になれるのか。人であることを恐れた人は、あの空間を愛せるか。風は吹かなかった。霧はその場で見守っていた。心の淵に立っている人が現れた。言葉足らずな言葉を、あなたは飲み込んだ。 5人の慈しみを見た。それは殺し合いだった。淡い共鳴の果てに辿り着くのはソラの色。それは顕れ、現れ、表れた。空を飛べぬ天使が、羽だけをあなたに授け

          白と天気 / 波を跨ぐ

          #12 放射する臨海

           3 という数字には、"孤独"と"回帰"のイメージがあるんだ。だから今年のテーマはずっと「孤独に帰る」なんだ。混じり合うセカイで、どうやって孤性を守って走るか。どうやって、平行な世界を貴方と共に走るか。どうやって直線にゆらめきを与えて、交わってる事に気が付かないようにゆらやかに交わりを持つか。 盲目になって、それでもこの美しきセカイを見渡していくか。 もっと1人で。もっともっと1人へ! それを願うほどに、僕らは融け合えるからさ。 常に涙が零れる直前にいるんだ。 けれど

          #12 放射する臨海

          #11 破壊

           届ける前に、眠気を吹き飛ばしておきたい。 考える。「錆びた世界」という言葉が紡がれた時、自分は何をしていただろうか。  何も考えていない。目指す先はない。求めなくなった。幾度もnoteを開いて、幾度も書いて、なんか違うと繰り返している。大したテーマもコンセプトも無いくせに、没になるnoteは沢山ある。無意識に何かを意識しているのか。  田んぼの中にあいつの自転車が棄てられていたのは10歳の時だ。用水路の中に吊り糸を垂らしてザリガニを釣ったのは7歳の時。世界は随分変わった

          #10 嘘こけ

           そして戻ってくるのも早い。こいつをぶっ壊してやろうってなると直ぐにやる気を取り戻す。もちろんまだまだぐったりしてるし、凸凹は続くさ。  随分強くなってしまった。だって、嘘のように嘘を付けるから。ただ嘘のように、嘘を吐くから。  ほらね。だってさ。  戻ってくるのが早いだと?戻ったと思ってるのか?俺のモチベーションはただ1つ。もっと最悪になりたい。こんなの全部壊したい。もっともっともっと、壊れてよ。つまんないじゃないか。怒ってるよ。怒ってる。分かるでしょ?そのフェーズなう

          #10 嘘こけ

          □□ #9

           ほらね。綺麗に壊れた。ぴったり八本目を超えた。未来が分かるのではなく、そこに合わせて壊れに行くのだ。あーあ。真っ直ぐよまっすぐ。寄り道することなく飛び降りた。  無音のイヤホンを付けている。自然の音をデジタルに変えて、全て偽りにして、それが真実になるまで聴き続けるんだ。  全く秘密を抱えて嘘を着き続けるのも疲れるさ。飯すら喉を通らない。ろくに眠れないのに異常に眠い。困ったもんよ。おえ。  失恋に近いのかもしれない。何かしらの喪失感。頑張って嘘をついて、まだ大丈夫と言い続

          runner #8

           こうして何もかも手につかない日。内側がごちゃごちゃしていて、ちゃんと畳めば倍は入るはずのタンスの中。いつもなら、こんな日はダメな日だと消化して終わる。そして退屈な1日に憂いて、この愁いが終わるのをひたすらに待つ。  けれど、あるひとつの可能性に思い当たった。私は動かない日を軽蔑している。何故か呼吸が苦しく、側頭部をぐるりと縄で締められているような感覚に陥るこの日を軽蔑している。あれやこれやと、やりたいこと、やらねばならぬ事、その全てに手に付かないからだ。  そんな今日とい

          おい、鬼太郎 #7

           そろそろ、このくだらんエッセイと名乗る塊にも飽きてきた。21本書くという事は、ここで1/3という事だ。予定よりも随分早いが、後半はどうせ怠けるに決まってる。書くことが本当に無くなって、言いたいことも無くなって、それでも捻り出した言葉の更に先まで行けば、随分とぶっ壊れるというのが今回の仮説。  大筋、想定通りに事は進んでいる。という事は、このままだと面白みに欠けるという事だ。  最近煙草の味を感じなくなってきた。この銘柄がよくないのか、それとも煙草そのものが合わないのか。こ

          おい、鬼太郎 #7

          邪魔 #6

           今日はとても眠たいから、きっと文筆業は捗ると思う。眠いということは、意思の力が弱い。だからきっと、何も考えず、何も邪魔をせず、ただ言葉が流れでる。もしかしたら人を傷つけるかもしれない。自分の言葉に、自分が傷付くかもしれない。けれど言葉は言葉だから、対して意味なんて持っていない。僕は言葉を誰よりも使うけれど、誰よりもその無意味さを信じてる。だって、あなたと僕は違う言葉を話すでしょう?  滔々と流れ出る言葉が好きだ。偽りだらけの言葉が好きだ。それを本心だと信じてる性根も嫌いじ

          インストゥルメンタル #5

           とても悲しげなインストを聴きながら書いている。すると、言葉はちゃんと丸みを帯びてくる。言葉は、ちゃんと僕を写してくれる。だから言葉を刻む事は、自己探求として最良の手法のひとつなんだ。だからなんなんだろうね。  もう、このままでもいいじゃないかな。そんな気がしてきたのは今朝のこと。物事に興味もなければ夢もない。何も目指さず、ただ与えられたものに感謝して、ただそこに在ろうとする。それはそれで、その自分だって尊いのかもしれない。違うかもしれない。  動的な安定。と、教えられた

          インストゥルメンタル #5

          センターオブジアース #4

           またカフェにいる。何かを犠牲にしてないと身体は動かないんだよ。  そういえば、俺どこに住んでたっけ。うそ。もちろんわかってる。けど、興味無いんだ。ただこのままだと俺の仕事が出来ないから、無理矢理リハビリしてるだけ。やれって言われたからやってるだけ。主体性?知るか。お前らがやらないから、俺がやるしかないんだろ。  そのためのフィールドだけ整えて、あとはお願いしますってふざけんなよ。お前がやれよ。  スマホの充電は5%だ。ここまでかな。全然何も吐き出せない。誰かぶっ壊して。

          センターオブジアース #4

          吐き気 #3

           うるさいな。死んだ顔で並ぶなよ。俺もそこにいるんだから俺まで死んでる事になるだろ。この感覚は久しぶりだな。随分楽しく過ごしてたんだな。面倒だ。頭痛がする。やることが無い。モチベもない。自己嫌悪すら面倒くさい。これも反動かな。  反動とか便利な言葉。言い訳なんていらない。全て吹っ飛ばせ。  リハビリは続くよ。離れすぎたものね。8本目書く頃には戻ってるから。長いな。あと2.3回で終わらそう。  どこを見てるかを問いかけてた。君の景色を知りたかった。僕には見れないその景色に、ち

          喰らう #2

           俺。今日眠るよ。家に帰ったらさ。このままバタッとベッドに入るんだ。お風呂には入らない。もう使わないからね。いや、やっぱり入ろう。去り際美しく。それが僕たちが獲得した小さな小さな抵抗だもんね。  僕はいつだって眠い。いつでも早く眠ってしまいたい。起きるのが面倒だ。肉体に籠るのはたまにでいいんだ。  大抵ひとつ抜ければ次が来る。何かはずっと渋滞し続ける。書くことなどないんだよ。ただ、渋滞してるだけ。困ったもんだ。  だからさ。だから、こんな丸いセカイだから、俺は世界を三角にした