白と天気 / 波を跨ぐ
白と天気
雨を降らせた。空は自由に見えて、それはただ循環するだけ。という言葉の影と霧の向こうにあるのはなんだろうか。もし僕が、人であることを恐れたら、私は人になれるのか。人であることを恐れた人は、あの空間を愛せるか。風は吹かなかった。霧はその場で見守っていた。心の淵に立っている人が現れた。言葉足らずな言葉を、あなたは飲み込んだ。
5人の慈しみを見た。それは殺し合いだった。淡い共鳴の果てに辿り着くのはソラの色。それは顕れ、現れ、表れた。空を飛べぬ天使が、羽だけをあなたに授け