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邪魔 #6


 今日はとても眠たいから、きっと文筆業は捗ると思う。眠いということは、意思の力が弱い。だからきっと、何も考えず、何も邪魔をせず、ただ言葉が流れでる。もしかしたら人を傷つけるかもしれない。自分の言葉に、自分が傷付くかもしれない。けれど言葉は言葉だから、対して意味なんて持っていない。僕は言葉を誰よりも使うけれど、誰よりもその無意味さを信じてる。だって、あなたと僕は違う言葉を話すでしょう?


 滔々と流れ出る言葉が好きだ。偽りだらけの言葉が好きだ。それを本心だと信じてる性根も嫌いじゃない。けれど、それが故にとても邪魔でもある。私たちは可能な限り正しく伝えようとするけれど、貴方の言葉は貴方の中にしか存在しない。他者と交わるには、それが伝わっていると信じ合うしかない。だから信頼する事を諦めたこの世界は嫌いだ。私はそんな偽りの世界に、偽りだとみんなで飛び込んでいたい。偽りである事に無自覚に、土足であちこち踏み荒らす事に気付きもしないのはくだらない。

 私はあなたが好きだ。この言葉が嘘か本当か、そんな事は問題ではない。私がそうであると信じていることが大切だと信じてる。




 今日は一段とくだらない事を吐き散らす。全く興味もない。

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