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障害者支援の人材育成

  • 介護業界で自分たちを評価をするのは難しいと思っていた

  • 評価基準としての共通言語

  • 数値化できる

  • 今日が一番若い日


 今会社で重点的に力を入れているのは「人材育成」と「デジタル化」だ。この2つの分野で良い仕組みを作っていきたい。
その人材育成では社内研修の充実を行っている。
人材育成プログラムを作り、まずは新人スタッフの育成を図りたい。ベースアップが目的だ。
 
 そこで一つ疑問がある。
どうゆう状態になればベースアップ出来たと評価できるか?
昔から疑問に思っていた。
・テキパキとオムツ交換ができたら?
・ご利用者のペースに合わせて食事介助が出来たら?
これも大事なことだけど違うと思う。

 介護の業界で自分たちのサービスに点数を付けることは判断が難しい。
ご利用者が、いいね(≧∇≦)b
もうちょっと頑張ってね!!
とか言ってくれるとありがたいが、重度知的障害者は意思表示が難しい方が多いのでそうはいかない。

 そこで最近ある方から「共通言語をいくつ作れたか?」っていうのを評価の基準にしている会社もありますよ!っていうのを教えてくれた。最初は意味がわからなかったが理屈を聞くと合点がいった。

 例えば自閉症の人の「こだわり」という部分を「その方の大切なもの・こと」という言葉に置き換えるのだという。
「こだわり」というと人によってはネガティブなイメージ・行動と捉えかねない。この分野の経験者でも学習内容はそれぞれ違うから捉え方が違うことがあるのも仕方ない。未経験者となれば尚更だ。
同じ言葉でも”認識のズレ”が生じる訳だ。指導する先輩スタッフも言い方に注意が必要になる。

 しかし「こだわり」を「その方の大切なもの・こと」と言い換えると、誰がどう聞いても「その方にとって必要なもの・こと」と捉えるだろう。
こういった認識のズレを減らすのが「共通言語」で、それをいくつ作れたかで会社の人材育成度合を評価するのだという。

 目から鱗だった。
数値化できる評価方法がこんな身近なところ、「言葉」だったとは。
これは良い効果を生みそうなので取り入れてみようと思う。何でもトライアンドエラーだ。自分たちに合わなければ止めればいい。

 このように人材育成プログラムをどのように組み立てていくかを考えていくと新しい発見がある。研修の場では僕の考え(会社の方向性)を伝えることもできるから一石二鳥だ。大事なことは繰り返し繰り返し伝える必要があるらしい。

 人は誰でも今より"良く"なりたいと思っている。たぶん。
・この会社は勉強なるぞ!
・ここにいると成長できる!
という会社を作りたい。それが障がい者の生活を豊かにすることに繋がると考えているからだ。

 そう思うと努力が足りなかったと思うが、今は気付いたんだから今日からやろう。
「今日が一番若い日」、好きな言葉だ。


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