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ありがとうの重み

 今日はグループホームでバーベキューをした。今日参加したご利用者は割と少食だと思っていたんだけど、バーベキューとなると食欲増し増しで肉が足りなかった^_^;;
 普段は「ご飯?なんでもええよ」みたいな態度をする人も今日ばかりは楽しみにしてくれてたみたいだし、ノンアルコールビールも喜んでくれていた。良かった良かった。

 別の方で、脳性麻痺で他の病気にもかかっている人にハイボールを提供した。それは医学的にも介護施設としてもやってはいけないことかもしれないけど、本人の希望もあり、そうしてあげたくなったのだ。
 僕も同じ境遇になればそうされたいと願っている。そんな人から言われた"ありがとう"は格別だった。

 あなたのおかげでどれだけの人が成長できたのでしょう?
未成熟な会社故、介護スタッフが多く入れ替わることがあった時も、あなたが温かく見守り、教えてくださることでどれだけの介護スタッフが育ったのでしょう?
「あなたはすべての介護士の先生です」。この人にそう伝えたい。

 僕は介護従事者としては失格かもしれない。これについて考えたことは今回だけではないけれど、本当のことはわからない。生まれた国や育った環境によって死生観が違うように十人十色、いろんな価値観がある。

 障害福祉は支援対象者が介護保険よりも若いことから、人の生き死にに関わることが少ない。だから僕も続けられるのかもしれない。
 実際、お年寄りの介護施設で働いていた人は、「毎日お世話をしていた人を見送ることが毎年あると精神的に辛い。だけど対人援助職は素晴らしいから障害福祉に転職したいと思いました」って人も多い。

 この仕事は心から素晴らしいと思う。
公的なサービスとして要介護者を支えることになったのは割と最近かもしれないけど、狩猟採集時代から要介護者を支えるという行為は行われていたらしい。
 要は僕たちは恵まれているから心身の不自由な人を助けているのではなく、人を助けることがDNAに刻まれているのだ。

 そんな数万年前から本能的に行っていることを仕事にさせてもらい、感謝してもらえることに感謝。今日はそんな一日だった。

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