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遠回りのような近道

田中ひではる

 起業して10年経った。ほぼ障害福祉しかやってないんだけど、それでもいろいろ経験した。そんな僕のもとにはコンサルティングのような、無料で事業の始め方を教えてほしい、という人がたくさん来るようになった。ブログを始めてからさらに。

 でも1,000万でコンサルを要求されても断る。そんなことに割く時間はないし、僕の思う"事業が上手くいく最短距離"を教えたとしても、その人に出来るとは思えない。
 すべてにおいて実感がないからだ。

 先日うちのスタッフが、地域活動をするための情報収集で社会福祉協議会に行ってきた。こちらの思ったような成果が得られなかったけど、社協職員の"温度感"や"連携のコツ"みたいなものが分かり、ある意味成果があったと思う。
 何事も自分の足を使って現地に行き、人に会い、一次情報を得る。泥臭くやることに最大の価値がある。

 メジャーリーグで大活躍したイチローも、渡米当初は他のメジャーリーガーと同じように筋力トレーニングをして体を大きくし、長打を狙うバッターになろうとした。それが王道だったのだ。
 しかしそれではイチローの長所が発揮できず思うような成績が出せなかったらしい。

 そこで元々の体格であるシュッとした体型にして、長所であるコンパクトなバッティングと瞬足を活かすスタイルに戻したところ良い成果が出せた。
 そしてインタビューでは「遠回りすることが一番近道」と言っている。試行錯誤を重ねて得られた感覚だと思う。

 うちの事業所の今後の展望は、地域に出ていき地域活動を行い地域貢献をすることだ。
 その役割の一端を担わせてもらうことが「障害者がありがとうと言われる社会作り」に繋がると考えている。

 その入口は地域の方との対話だと思うので、地道で何気ない対話から地域の方と関係性を築いていきたい。
 それを僕も一緒にやっていきたい。

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