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働き方とか昇給とか

 そろそろ賞与の時期がやってくる。
うちでは処遇改善加算を一時金=賞与としてこの時期に支給している。
 以前にも投稿したのだけど、施設系の福祉サービスは売上の天井みたいなものがあり、昇給には限界がある。ほとんどの福祉サービスには限界がある仕組みになっている。
 明治生命みたいに利益を生み出す本業がある場合は別だと思うけど。

 だからスタッフへの還元はいろいろな要素で柔軟に考えていかなければ行き詰ってしまう。その中に労働時間と休日数がある。
 例えば労働時間だと、1日8時間働いて12,000円と、1日7時間働いて12,000円であれば、後者の方が割がいいと言える。
休日数でも同じだ。年間給与が同じなら休日数が多い方が割がいい。

 休日数が多ければスタッフも多く雇わなければならないので、人件費がかかる=昇給がしづらくなるのでは?確かにそうだ。
 でも体調不良や有給消化も含めてカバーできる人員体制であれば、休日数をギリギリまであげることはできる。その休日名目も"リフレッシュ休暇"などとしてフレキシブルにしておけばいい。

 こう思うのには訳がある。
僕が最近好きな本で「サピエンス全史」がある。その中に狩猟採集時代の生活について書かれていて、狩猟採集時代は一日の労働時間が3〜5時間だったそうだ。
その他の時間は家族や仲間と過ごしていたという。今僕はこの狩猟採集の生活スタイルや食事に興味がある。

 一日の労働時間が8〜10時間に増えたのは農業革命後。人間は一日8〜12時間、小麦などの植物の面倒をみなければならなくなった。
今の働き方はこれがベースになっている。

 ちなみに狩猟採集から農耕に移行して人間が手に入れたものは、腰痛・栄養失調・格差・家事の時間(定住するため)とネガティブなことが多いが、"人間の繁殖"という人間にとってポジティブなこともあったようだ。

 一日8時間労働に加えて通勤・掃除・洗濯・ご飯の準備などをやってると、あっという間に一日が終わり家族や仲間との時間どころではない。子育てや介護がある人は一日がさらにあっという間だろう。
 シングルマザーやワンオペ育児のお母さんはスーパーマンだと思う。

 働く時間を短くしたり休日数を増やすことで、自分の好きなように時間を使えばいいと思う。もしもっと働きたければ副業をしてもいい。
 今後のうちの会社にとっての"昇給"の一つの考え方。

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