決算書はオープンかクローズか
知らないからこそ思う疑問ってのがある。
子どもがすべてにおいて「なんで?」って言い始めるみたいに、業界未経験だったり新入社員だからこそ思う「なんで?」がある。
僕も幼少期に「なんで?なんで?」と言いまくって、「これはこういうもんなの!」と母にキレられた記憶がある。
そして10年前、僕が起業した1年目に、「会社の決算書をスタッフにオープンにしないのはなんで?」って思った。
決算書、すなわち会社の成績表をみんなで共有して一喜一憂してもいいじゃないか、と思ったのだ。ちなみに上場企業では公開がルールだ。
そこで決算書をクローズにする理由を知り合いの社長さんや当時の税理士に聞いたり、自分でも考えてみた。
その結果、決算書を見せられても意味がわからなかったり、勘違いされることを防ぐ目的もあったのだ。
確かにそうかもしれない、僕も最初はなんのこっちゃわからんかった。貸借対照表なんてのは特に最初はなんのこっちゃわからん。
みんなに関係のあるお金の話なのに"一見さんお断り"みたいな表だ。
一方、損益計算書は家計簿に近くて、1回目の説明でも"ふ〜ん"くらいの納得はいくと思う。損益計算書がわかればその期が赤字か黒字かがわかる。
税金に関することでもよく思うけど、会計の知識も少しは義務教育で教えた方がいいと思う。
しかしここが大事なのだが、いい赤字もあれば悪い赤字もあり、同様にいい黒字も悪い黒字もある。
この詳細説明はここではしないけれど、これがわからないと赤字という部分だけを切り取って「この会社やばい…」とか、反対に悪い黒字なのに「この会社は順調だ」などの判断をしてしまうかもしれない。
決算書情報を持ち出してしまうスタッフがいるかもしれない。そこらへんは考えておこう。
それでもオープンにしたいと思っている。なぜならみんなの知識のアップデートに繋がる可能性が高いし、良い結果が出ればスタッフに還元しようという会社の姿勢も伝わるはずだからだ。
もちろん既にそれをやっている会社もあるんだろう。もし問題が起きたとしても、僕が説明することで解消できるかもしれないのが小さな会社の強みでもある。
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