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悪癖①:ヤバい飯屋に行く⇒とはどういうことか

前回記事(↑)の続編です。

と言っても、またお店に行ってさらに面白い体験をした、という訳ではなく・・・

前回記事を書いて、友人に面白かったと言われたり、コメント頂いたりもして、自分でも読み直したりしていたところ、
日常の中でただニヤニヤしてしまうことを表現したつもりではありましたが、自分の文章から出ている姿勢に「何か不自然だな・・」という感覚があり、、、そこで考察したことを綴ります。

前回、一般的にはNGである事象を挙げ、それを楽しむテイで書きましたが、
①水を出し忘れる。(出し忘れてもあまり気にしていない様子)
②おばちゃん店員が客の目の前で、大きな声でずっと雑談しており、且つ内容が不適切。
③落ちた天ぷらを戻す。

これら主だったポイントは、実はわたし自身の感覚では大したNGポイントではなく、本来それほど気にもしないはずの事象なのです。
もちろん、個人的な感覚でのみの話です。さすがに地面に転がった天ぷらを二、三回蹴とばしたものは食べたくない、とか、聞きたくない雑談、とかわたしなりのNGはあります。

①水が出なくても、置いてあるのを自分で取るか、頼めばいい。
②たまたま内容的にも問題ないので、雑談はむしろBGM。
③衛生的ではないかも知れないが、地面ではないところに落ちた天ぷらくらい食べたって大したことない。

・・・こんな感じです。本当にNGだったら嫌なワケです。

ただ、一般的には、、、
(ここでいう一般的というのは、大衆の目に入るところでの大手メディア等が下す判断、や集団圧力的な判断)
「飲食店としてあり得ない」とされるものもあり、有名店であれば場合によっては炎上するものですよね。

普段、目に入らないよう気にしないよう、口にもしないようにしていましたが、正直その一般的な感覚に対して、
「細けぇことぐだぐだ騒ぐんじゃねぇ」
という憤りが少なからずあったのだと思います。


そして、わたしが感じていた魅力、ニヤニヤのもととは、、

ここからはわたしが感覚で受け取ったもの、推測になりますが、
恐らくおばちゃん(二人いましたが)もNGに関してわたしと近い感覚で仕事をしている。わたしと同様に一般的な感覚と自分の感覚に乖離がある。ただおばちゃんは知ってか知らずかその乖離に対して純粋なのです。

「どうせうるさいやつらがいるけど、細けぇことぐだぐだ騒ぐんじゃねぇ。」で落ちた天ぷらを戻していてはダメなのです。これは対立しており、対立すると相手側を立ててしまうし、純粋ではない=良いエネルギーを発していないのです。

おばちゃんは一般論を知らないのか?のごとく、水を出し忘れたり、客に聞こえる声で雑談したり、隠す素振りもなく落ちた天ぷらを戻したり、と何も意に介さず自然体で動いているから、普段憤りを感じちゃってるようなわたしは見ていて楽しいし気持ちがいい。食べている時に退屈しない。わたしはそのことに惹かれていた、と気が付きました。本当は自分もそうありたい、から。

もしわたしが飲食店で働いていたら(絶対やらないけれど)、
水は忘れないようするし、お客さんの前で雑談しないようにするし、落ちた天ぷらも戻したりしないと思います。下手をするとこれを守れていない同僚がいたら注意するかも・・・。

大半の人が上記のように「ちゃんとする」と思うんですけれど、本当に大半の人が一般的な感覚とイコールなのでしょうか?程度こそあれ、わたしのように乖離がある部分を人それぞれ持ってますよね・・・?
マスクするのって、本当にみんな自分の感覚と乖離がないのかな・・・?


そして、「何か不自然だな・・」というのは、
前回記事でのわたしのスタンスが、一般的な感覚に立って語っている点によるもの、ということになります。
悪癖と称して「普通、こんなのあり得ないですよね。でもわたしは好きなんです。」と語っています。まるで一般的な感覚と同じであるフリをしながら、ダメなところが好き、と言っているような・・・。これは純粋ではない。
ここでも「もし飲食店で働いたら・・・」をやっていたワケです。


まぁ、純粋でない姿勢を全否定するつもりもありません。
この前、わたしの感覚に近いお店を見つけたんです。落ちた天ぷらを気にせず戻していて・・・

と書くよりも前回記事のように書いた方が、少しだけ面白くなってるかな、とも思います。

ただ、前回記事が面白い、と感じた方は、別の事も含めて何か世間と自分との感覚に乖離があって、憤りを隠し持っているから、かも知れません。
かも知れませんw


そしてこのお店、聞くところによると結構長く続いているお店らしいのですが、常連さんが多そうだし、いつも混んでいます。やはり根本的に純粋なエネルギーを放っているから、「飲食店としてあり得ない」点があってもあまり関係ないのでしょう。わたしのようにこねくり回して魅力を感じる人に限らず、そんなことに無意識でも人を惹きつけているのだと思います。


この記事、書いていて
アナーキーなものの方が好きです。
っていうだけじゃないか?
と突っ込みたくなりましたが、どうもそれだけではないものを感じているので、最後に「そういうことではありません」と言っておきます。

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