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デジタルスキル標準における「データサイエンティスト」の定義を正しく理解する(その4) ~ 「データビジネスストラテジスト」とは

はじめに

どの企業にもDX人材が必須と言われて久しいです。企業はDX人材、特に「データサイエンティスト」を社内に確保しましょうと言われています。ただ、

「データサイエンティスト」とは何か

としっかり定義されているでしょうか? そこで、全7回にわたってIPAのデジタルスキル標準を読み込みながら、データサイエンティストについて解説をしていく連載を書いていきます。前回までの記事は以下をご覧ください。


「データビジネスストラテジスト」とは

今回からは個別のロールについてみていきましょう。最初に書かれているのは「データビジネスストラテジスト」です。データビジネスストラテジストを一言でいうと

現場とデータ分析を結びつける人

です。

データビジネスストラテジストは「現場とデータを結びつける人」 #一枚絵図

「データビジネスストラテジスト」は、事業戦略に基づくデータ戦略を立案し、データ活用領域のプロジェクトのマネジメントを行うとともに、現場部門と一体となって、 データを活用する業務の設計や見直しも行う役割を担う。すなわち、DXを推進する他の人材類型や自社内の現場部門等と「データサイエンティスト」を結びつける役割を担うと言える。
上のような役割を担うため、「データビジネスストラテジスト」には、ビジネス系やマネジメント系のスキルが他のロールよりも強く求められる。また、「プライバシー保護」などを始めとする各種法制度等に関しても、知識とともに高い実践力が求められる。

「デジタルスキル標準 ver.1.0」第III部より引用
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about.html

各現場には、加工前の生データが多く転がっているはずですが、それだけではデータ活用は進みません。また、いわゆるデータサイエンティストがいるだけでも進みません。データ活用を実現するには、現場とデータ分析を結び付けるプロジェクトを立ち上げ、それを実行できる人材が必要です。

「データビジネスストラテジスト」に求められるスキル

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