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会社が消える前に、会社員が身に着けるべき身の振り方

はじめに

こんな記事が出ていました。

タイトルが刺激的なのは差し引いても、間もなく平成も終わろうとしているこのご時勢。日本における「会社」という概念が現在の形のまま継続していくと考えている人は、昔より減ってきているのではないでしょうか。

今回は、そんな世の中で、一介の会社員が生き残っていくための「身の振り方」について考えてみます。

会社側は「まだ消えない」と思っている

「会社が消える」とこの筆者は言っていますが、果たして「会社側」はそう考えているのでしょうか?

たとえば、昨今のニュースを見ても、日本ではもはや複業解禁に向けた動きは過熱するばかり。一方、現状は「多くの人が複業に興味を持っているものの、勤務先は複業を禁止している」というのがメジャーケース(※1)のようです。

会社側は、まだまだ「本業=その人の『仕事』の全て」と捉えているようです。

会社に抗って辞めてしまうのは「最後の手段」

こんなニュースを見ると「そんな複業を禁止しているような会社は辞めてしまえ!」と仰る方もいるかもしれません。SNSなどで「辞めてもなんとかなる、事実私は成功している!(※2)」とアピールしている方もいるようです。

しかし、さすがにそれは暴論だと、私は考えます。

本人一人で生きているのならまだしも、多くの人は家庭があり、子どもがいて、両親がいて、世間体もあり、ローンを組むにも企業に勤めているかどうかが影響する…等々といった背景事情がそれぞれあります。そんななかで、これまでの安定した状況をいきなり捨てるようなことは、現実的ではありませんし、むしろ責任感のない振る舞いとも思えます。

抗うのではなく、「かわす」

とはいえ、せっかく半数の社会人が興味を持っている現状で、このまま何もしないというのはあまりにももったいないと思います。そこで、「将来、複業が解禁されることを見越して」その際の垂直立ち上げ(※3)を実現すべく、今から準備運動として、身の振り方を考えておきたい。

この「身を振る」という表現はうまい表現だと思っていて、何か困難・不都合がある時に、それに対して真正面から対峙するのではなく、文字通り身を「振る」ように、困難・不都合をかわす方が無駄なエネルギーを使わなくて済みます

キャリアドリフトという考え方がありますが、drift=漂うという表現が近いかもしれませんね。

現在関心のあることは、会社員でなくなった時に生きていくことであり、現在の会社と戦うことではありません。会社と無理に戦おうとせず、適度に「流され」ながら、やりたい・行きたい世界に近づく方がコスパが高そうです。

まるで複業しているかのように、会社の外で「何か」する

複業禁止というルールは、「他社に所属してお金をもらうという行為」を禁止しているわけですが、複業をまだしていなかったとしても「まるで複業しているかのように振る舞う」ことは可能です。

要するに、複業することを前提に、将来やりたいことに近い「何か」を始めればよいのです。それによって、(収入はないかもしれませんが)普段の行動が結果的に「複業しているかのように振る舞え」ます。

ちなみに、私のお薦めは「趣味のサークルを立ち上げてみる(※4)」ことです。これは、コンテンツ・マネジメント・マネタイズなどあらゆる観点から「複業の練習台」としては最適だと考えています。

おわりに

すでに、複業を行っている人からすると、これらは非効率なアクションに見えているかもしれません。「いまさら?」というような小さな内容かもしれません。

とはいえ、複業をまだやったことがない人、やりたいんだけど何から準備していいかわからない私にとっては、まさに大きな飛躍に繋がる一歩である(※5)と信じています。

私は「会社が消える前に」小さな第一歩を踏み出してみようと思っています。

(おわり)

脚注

(※1)ちなみに、当社も(現時点では)他社に雇用されることは、社内規定で禁じられています。

(※2)「成功したからアピールできている」と考えることもできます。すなわち、失敗した者はアピールせずに消えていくと考えると、成功者しかアピールしていないことになります。成功者しかアピールしていないとしても、全員が成功できるとは限らないですよね?

(※3)垂直立ち上げという言葉は、メーカー内では日常的によく使われていますが、改めて調べてみるとパナソニックさんが広めた言葉だったんですね。

(※4)ちなみに、私のお薦めは「趣味のサークルを立ち上げてみる」ということです。メリットについてはまた別の機会に。

(※5)「小さな一歩→大きな飛躍」の元ネタはこちらです。「小さな一歩→大きな『一歩』」と勘違いされていそうですが…


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