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「部門内DX研修チーム」を構築する

はじめに

いまや、どの企業でもDX教育が盛んです。「いますぐ御社でもDX研修の体制を早急に構築すべき!」といった煽り立てる記事を見かけることも増えてきた気がします。ただ、そのような記事でも

具体的にどのようなチームを構築したらよいかは書いていない

ことがほとんどです(場合によっては、記事の最後に書籍のアフィリエイトやセミナーの申し込みURLがついていることも…)

そこで、今回は一般論ではなく、製造業の現場を題材に、具体的なDX研修チームを構築するとして、その構成について解説をしていきます。なお、登場人物の役割については「工場のデジタル化」ステークホルダー一覧という記事にまとめておりますので、そちらをご参照ください。

そもそも理想の構成は作れない

まず、理想のチーム構成を考えてみます。

部門内DX研修チームの構成 #一枚絵図

ここでは、外部講師による講師補佐を伴って社員自身が講師を担当するパターンを想定しました。後見人として自部門の上長や情シスがいたり、後方支援として本社の人がついていたりします。先ほど挙げたような記事でも、もしかしたらこういった構成が書かれているかもしれません。

しかし、この絵を見た人はこう考えるはずです。「そもそもこのチーム構成、作れるわけがない」と。実はその通りで、こんなチーム作れるわけがありません。結論から言うとこれは「絵に描いた餅」です。なぜなら

各職場にすべての担当者がいるわけではない

からです。

よく、DX人材育成の記事や資料では

  • データサイエンティスト

  • プログラマ/ITエンジニア

  • ビジネス課題者=現場に詳しい人

  • セキュリティに詳しい人

  • UI/UXデザイナー

を職場に置きましょう、みたいな書き方がされています。

しかし、実際の社内組織で、ByNameで考えてみると

「そんな人は社内に存在しない!」「一人で3役くらい兼ねないと無理!」

となってしまうはずです。

ここで大事なことは、まずByNameで考えた時に「いない」と把握することであって、自部門内・既存チーム内でまかなおうとするとおかしなことになります。まず現時点でどこが足りないかを把握することだけに集中しましょう。

それぞれのポジションの位置づけ

それでは、ここから各ポジションがそれぞれどういう位置づけなのかについて書いていきます。

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