展示会場と工場内では、見える化画面の「見え方」は全然違う
はじめに
秋の展示会のシーズンになってまいりました。展示会では「工場現場でも使える『見える化画面』」がいくつも展示されています。
ただ、本当にこれらの見える化画面は、本当に「現場でも見やすい」のでしょうか? 今回は主に明るさの観点から、見やすいかどうかというお話を書いていこうと思います。
明るさの単位について
そもそも、「明るさ」にはいくつかの単位があります。
特に、「部屋の明るさ、工場の明るさ」について議論したい場合は、「照度 (lx)」に注目します。
工場における照度は?
さて、照度の定義が分かったところで、では実際に工場の照度はどの程度なのでしょうか? 下図左から2列目を見ると、工場内の明るさは100lx以上となっています。これはJIS Z 9110 (照明基準総則)というものの中で定められた数字です。
この表を見ると、
工場での100lxは「かなり暗い」
ということが分かると思います。他の部屋を見ても、たとえばトイレ・更衣室が200lxですから、工場に入ったことが無い方もその暗さを想定していただけると思います。工場の中で実際に作業すると、特に晴れの日などは天井の窓から日の光が入ることもありますが、基本的には薄暗く、特に雨の日などはかなり暗いと感じるはずです。
見える化画面を工場の天井に設置してみた(イメージ)
展示会では、よく「工場の天井に設置した見える化画面」の例が示されていると思います。しかし、工場が100lxであること、あるいは工場の天井まで8mくらいある状況を加味して展示されている例は少ない気がします。
今回、あえてイメージ図を作ってみました。(※ なお、写真の画像は、ある工場現場の一例として参照する意図で、引用しています)
すると、以下のようになります。
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