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「デジタルスキルのレアさ」と給与は関係するのか?

はじめに

以下のような記事がありました。

このサイトでは、以前からITエンジニアの転職や給与についていろいろ書いております。今回もこの話題に注目します。

セキュリティー人材はかなりレアだが…?

以下の記事は「セキュリティー人材」について書かれた記事です。正直なところ、一流のセキュリティー人材というのはとてもレアだと思います。私の周りでも見たことがありません。

ところが、これだけレアな人材であっても、実に3/4の人は昨年昇給はなかったようです。

調査した対象が違うので一概には言えないのかもしれませんが、最初の記事には

セキュリティー関連の業務内容は多岐にわたる。(中略)最も求人が多いのは運用・監視の業務だという。

「採れない」セキュリティー人材、求人は10年で24倍に | 日経クロステック(xTECH)  https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09139/?

と書かれており、ここで議論しているのが「運用を行うSE」であったら、確かに給与が爆上がりとはならなそうです。

スキルセットと給与は比例するのか?

筆者のデジタルスキルを語ると、

1998年のWindows98購入→テレホーダイ時代に遡り

ます。この頃からPCを触り始め、翌1999年にはWebサイトの制作を始めます。この頃に、

「PerlでCGI」や「Valid HTML4.01+CSS2」

を一通り理解しました。最初の会社に入った後は、Webから一転

  • μIRON上の組込みシステム開発

  • 中国でのIoT監視・制御システムの企画~開発~運用

  • オンプレ→プライベートクラウドへの移行企画~実施

  • 工場内ウェアラブルDXシステムの企画~開発~運用

  • DX人材向けデジタルスキル定義と育成プラン立案と実行

  • Pythonやローコードツールを使った業務改善アプリ開発

などを担当した、要するに「上流から下流まで、一通り嗜んでおる」コンピュータ歴20年のフルスタックエンジニアですが、ここで述べたいのは

デジタルスキルが必ずしも給与に直結するわけではない

という点です。こちらは以前にも述べましたが給料に差が出るのは、能力の差よりも「給与テーブル」の方がよっぽど影響が大きいのです。

もしスキルが給与に直結するなら「給与は年間に5000万円くらい頂かないと」という気もしますが、実際は全くそんなことはないので、やはり

給与テーブルの設計で給与が決まる、という身もふたもない話

に落ち着いてしまいます。

おわりに ~ これからは昇給・転職・副業の戦略

今回は「デジタルエンジニアの給与の高低は、保有するスキルで決まるわけではない」という点について考えました。特に「セキュリティー人材」というとてもレアな人材においても、給与が全然変わらないという事実を目の当たりにし、今後はますます

エンジニア側の方に給与に関する「戦略」が求められる時代

だと感じます。すなわち

  • 昇給:その会社での出世

  • 転職:給与テーブルの乗り換え

  • 副業:別の収入源獲得

を総合的に考えて行動することが求められる時代です。この昇給・転職・副業のベストミックスについては、改めて現時点のベストな戦略を示していきたいと考えています。

(つづく)

おまけ

今回のTOP画は「デジタル人材」がテーマなのですが、背景にクラウドを配置したり

よく考えると意味はよく分からないが、それなりに雰囲気はある絵

が上手にできました。だんだんコツがつかめてきたような気がしています。

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