「デジタルスキルのレアさ」と給与は関係するのか?
はじめに
以下のような記事がありました。
このサイトでは、以前からITエンジニアの転職や給与についていろいろ書いております。今回もこの話題に注目します。
セキュリティー人材はかなりレアだが…?
以下の記事は「セキュリティー人材」について書かれた記事です。正直なところ、一流のセキュリティー人材というのはとてもレアだと思います。私の周りでも見たことがありません。
ところが、これだけレアな人材であっても、実に3/4の人は昨年昇給はなかったようです。
調査した対象が違うので一概には言えないのかもしれませんが、最初の記事には
と書かれており、ここで議論しているのが「運用を行うSE」であったら、確かに給与が爆上がりとはならなそうです。
スキルセットと給与は比例するのか?
筆者のデジタルスキルを語ると、
1998年のWindows98購入→テレホーダイ時代に遡り
ます。この頃からPCを触り始め、翌1999年にはWebサイトの制作を始めます。この頃に、
「PerlでCGI」や「Valid HTML4.01+CSS2」
を一通り理解しました。最初の会社に入った後は、Webから一転
μIRON上の組込みシステム開発
中国でのIoT監視・制御システムの企画~開発~運用
オンプレ→プライベートクラウドへの移行企画~実施
工場内ウェアラブルDXシステムの企画~開発~運用
DX人材向けデジタルスキル定義と育成プラン立案と実行
Pythonやローコードツールを使った業務改善アプリ開発
などを担当した、要するに「上流から下流まで、一通り嗜んでおる」コンピュータ歴20年のフルスタックエンジニアですが、ここで述べたいのは
デジタルスキルが必ずしも給与に直結するわけではない
という点です。こちらは以前にも述べましたが給料に差が出るのは、能力の差よりも「給与テーブル」の方がよっぽど影響が大きいのです。
もしスキルが給与に直結するなら「給与は年間に5000万円くらい頂かないと」という気もしますが、実際は全くそんなことはないので、やはり
給与テーブルの設計で給与が決まる、という身もふたもない話
に落ち着いてしまいます。
おわりに ~ これからは昇給・転職・副業の戦略
今回は「デジタルエンジニアの給与の高低は、保有するスキルで決まるわけではない」という点について考えました。特に「セキュリティー人材」というとてもレアな人材においても、給与が全然変わらないという事実を目の当たりにし、今後はますます
エンジニア側の方に給与に関する「戦略」が求められる時代
だと感じます。すなわち
昇給:その会社での出世
転職:給与テーブルの乗り換え
副業:別の収入源獲得
を総合的に考えて行動することが求められる時代です。この昇給・転職・副業のベストミックスについては、改めて現時点のベストな戦略を示していきたいと考えています。
(つづく)
おまけ
今回のTOP画は「デジタル人材」がテーマなのですが、背景にクラウドを配置したり
よく考えると意味はよく分からないが、それなりに雰囲気はある絵
が上手にできました。だんだんコツがつかめてきたような気がしています。
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