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大人と子どもの境界線ってあるのだろうか?

僕たちは一体いつから「大人」になったのだろうか。「大人」と「子ども」の境界線は、一体どこにあるのだろう。そんなことについて書いてみたいと思います。

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そもそも人は、誰を「大人」と呼び、誰を「子ども」と呼んでいるのでしょうか?

たとえばもし制服を来ている高校生を街で見かけたら「子ども」だと思いますか?


逆にその高校生が私服を着ていたとしたらどうでしょうか?きっと高校生ということは分からないかもしれない。

その場合は「大人」だと思うかもしれないですよね。


あるいは、公園で遊んでいる3歳児を見かけたら「子ども」だと思うはずです。

もしそんな「子ども」が“大人しく”座っていたら、「君は大人びているね」と声をかける「大人」がいるかもしれません。


こうやって考えてみると「大人」や「子ども」という概念そのものが非常に曖昧であることがわかります。

つまり「大人と子どもの境界線はどこにもない」と考えることができるわけです。


たとえば日本の場合は、18歳になったら「成人」となりますが、内面的に劇的な変化を遂げるということはありません。

また、20歳になれば酒やタバコがOKにはなりますが、自分の心や魂が生まれ変わるなんてこともありません。


むしろ何歳になろうとも今までと同じように日々は過ぎていき、その繰り返しで自分が形作られていきます。

要するに「自分」という存在は、大人だとか子どもだとかそういう浅薄な概念において規定されるものではなく、その人の思想や感性に基づいて認識される、相当な奥行きを兼ね備えた存在なのです。

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