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エージェントなんてマジでクソじゃん、と思っていた

みなさん、こんにちは。
めちゃくちゃあっという間に夏が終わり、急に朝晩冷え込んできましたがいかがお過ごしでしょうか。

弊社、株式会社キャスターで「Apply(アプライ)」という求職者のエージェント事業をやっているのですが、私自身のエージェント、人材紹介に対して思っていたことを書いていきます。

ちなみにApplyはこちら


私と人材紹介、エージェントとの出会い


私が初めて人材紹介というサービスを利用しようと思ったのは、リクルートから転職をしようと思い、転職活動を始めた時。
人材業界に4年弱ほどいましたが、転職活動というものをまともにやったことがなかったし、そこまで会社も知らなかったので「まずは転職エージェントに登録だ!!」と思って、ググって出てきたいくつかの会社に登録してみました。

そこでの体験はいろいろな意味で衝撃でした。
私自身は、大学中退しているのですが、それを理由に「あー、なかなか書類通過など苦戦しそうですねぇ...」みたいなことをお話しされることもちらほら。「え、、転職なのに学歴で落ちるの。。!?」という。。

それ以外にもたくさん。
当時、今でいうスタートアップ、それも30名以下などの小さな会社に行きたかった&営業や企画の仕事はやってきたので、今度はひとつの事業をまるまる見れるようなポジションにチャレンジしたい、そう思っていましたし、その希望は伝えていました。
ただ、紹介される求人はほとんどが「営業」もしくは「営業リーダー候補」。業界も人材業界もしくはそこに近いような業界ばかりでした。もちろん私の実力不足が原因だと思いますが、その時に感じたこと。

「転職エージェントは、希望を聞いて一緒に実現してくれる人ではなくて受かりそうな会社を勧めてくる人なんだな」と。


でも、もしかして担当した人がイマイチなだけだったかもしれない。違う転職エージェントにいけば違うかもしれない。そう思い、ベンチャーに強い、若手に強い、幹部候補に強いなどと謳っている転職エージェントに次々会いに行きました。およそ30社以上は登録して面談したと思います。
結果、ほぼ同じでした。。

自分の希望や過去の経験を聞き、一緒に考えいろいろと提案してくれたのはたった1人だけだった記憶があります。
(その方は今独立されてイノセルという会社を立ち上げられている内野さんという方です。営業の方で困っている方がいたらぜひ相談してみるといいと思います。内野さん、その節はご迷惑をおかけしましたが、ありがとうございました。)


結局、転職先になったリブセンスは自分で探してHPから応募し、転職したのですが、、この時の一連の体験がトラウマに近く、、、私の中では「転職エージェント、クソじゃん」となってました。(言葉使いが悪くてすみませんw)



契機は2度目の転職活動で


リブセンスで3年働き、会社も無事上場できたこともあり、次のステージでチャレンジしようとまたもや転職活動を始めます。
前回のこともあるので、リファラルなどで転職活動を進めていたのですが、友達があまりに少ないこともありうまくいきません。
前回のようになったらいやだなー...でもあれから3年以上経過しているし、さすがに業界も変わっているかも??と思って、登録していたビズリーチ経由でスカウト送ってもらった転職エージェントに会いにいきました。


結論、何も変わっていなかった。
むしろ、以前より担当企業に推薦しやすい経歴になっていた私。だからこそまたもやなんだか前と同じような、言い方悪いですが、すごく受かりやすそうな案件ばかりを勧められます。
私の許可を取らずにすでに社長アポを取り付けているので!!!みたいな強引なエージェントもいました。(今でもあれは...と思ってますが)


「やっぱりダメか。。クソはクソなんだな。。。」と。
いっそのこと起業して最高の人材紹介会社を作ってやろうか、とすら思いました。


ただし、そこで転職エージェントのイメージをガラッと覆す人に出会います。約束してしまったし、このエージェントがダメならまた直接応募しようと思って会いに行ったエージェント。
そこで出会った人は私の話をじっくり聞いてくれました。今までされなかったような価値観や考え方、仕事のスタンス、またこういうことを考えて転職しようとしている、キャリアとしてこういうことを考えている、、そういう考えになったバックグラウンドなど、、、ほんとうにじっくり聞いてくれました。

小一時間くらい話を聞いた後に、その人は一言。
「石倉さん、DeNAですね」と。

正直、私の中で当時DeNAという選択はありませんでした。むしろちょっと悪いイメージというかあまり好きではない印象でした。(ごめんなさい)
それも正直に伝えたのですが、それでも「いや、それは外から見えている一部に過ぎないです。絶対にDeNAで思いっきり働けるし、絶対に合うから騙されたと思って一回会ってください!」とおっしゃっている。

半信半疑でしたが、そこまで言うならとDeNAを受けてみることにしました。結果、面接などしてみるとすごい楽しくて、でも刺激もあって、あれよあれよとDeNAに入社することになります。
(しかもDeNAで人事になった際に、このエージェントさんと一緒に仕事することになるというご縁もありました。)


ちなみに、このエージェントの方は、DeNA以外にも私が興味ある会社をいくつか話したのですが、「あー違うと思います!!」とバッサリw
なぜかDeNAだけ受けたのですが、選考中のフォローなども含めて圧倒的でしたし、ほんとうに石倉という人間の話を深く深ーく聞いた上で、スキルやポジションではないマッチングを提案してきてくれました。

計50社以上、転職エージェントに登録していましたが、こんな経験は初めてで「うわー、ほんとうにすごい人はこうなんだ。転職エージェントってすごいな」と思う体験でした。
(このエージェントが誰なのか気になる方はこっそりご連絡くださいw)

追記:ご本人から「おい、名前出してくれよ」と要望いただいたので、お伝えすると、こちらの方です。



その後、DeNAで人事をやっている時も数百社の転職エージェントとお付き合いをしてきましたが、本当にこの人すごいな!!と思うエージェントの方は正直数は少ないです。
でもそういう方に共通しているのは、全員担当している求職者のことを本当によく知っていて、かつDeNAのことも理解した上で、経験やスキルだけでは計れないマッチングをしていらっしゃる方達ばかりでした。
言い方を変えれば「案件をたくさん紹介してくれる人」ではなく「転職する人の代理(エージェント)として、本当に合う会社/キャリアを探してくる人たち」だったのです。


自分たちがエージェントをやることになって


今回、弊社でApplyを立ち上げる際にも、立ち上げメンバーでいろいろな話をしました。その中でも「どうやったら本当に転職者のエージェントになれるか?」が大きなテーマでした。

それは私をはじめ、関わっているメンバーの原体験や想いでもあるし、業界構造としておかしくない?と思うことを放っておけない、おかしいと思うことは変えよう、という意思表示でもあります。

だからこそ私たちは「求人案件を持たない」エージェントをはじめました。

本当に転職者のエージェントとして動くために、
1人1人と向き合い、その人のキャリアとしてベストな会社を一緒に探すことからコミットしよう、そう決めました。

とはいえ、まだまだ全ての転職者をお手伝いできる状態ではありません。
私たちが得意とする「スタートアップへのキャリア」が中心ではありますが、いずれどんどん領域を広げていくつもりです。

1人の求職者の人にたくさんの案件を紹介することもできません。
どんどん案件をたくさん紹介してほしい、そういう方は他の大手エージェントさんなどを頼ってもらった方がいいかもしれません。


それでも、
不安だし、難しいし、悩むことが多い転職活動をする人のエージェントとして、1人1人にあった選択肢を一緒に探す伴走者として「Apply」という事業を育てていければと思っています。

読んでいただいて興味持っていただいた方はぜひ以下よりご相談ください!

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