見出し画像

僕が「RPO事業」を立ち上げたワケ

「キャスター通信」の中で、キャスターのカルチャーや根底に流れる思想について月1ペースでnoteを書いているのですが、今回は番外編です。
現在、「CASTERBIZrecruiting」を運営するRPO事業部では、新しい仲間を絶賛募集していて、在籍しているメンバーの紹介などを随時行っています。そのプロジェクトのリーダーであるTさんから「おい、お前が立ち上げた事業なんだからお前も記事書けや。手を動かせや」とプレッシャーをかけられておりますので、今回、事業を立ち上げた経緯などについてお話ししようと思います。

僕が「CASTERBIZrecruiting」の前身となるRPO事業を立ち上げたのは2017年の夏前です。当時、僕は自分で起業した会社で採用コンサルティング事業を展開していました。ありがたいことに依頼はたくさんいただいたのですが、今思うと正直あまりいい結果をお客様にお返しできないことも多かったと思います。採用は戦略や方針も大切ですが、実務というかオペレーションがいいかどうかで結果はガラッと変わってしまいます。今となっては当たり前ですが、2017年当時採用市場における大きな変化が訪れていました。それは「ダイレクトリクルーティング」をはじめとして自分たちで応募を集めなければいけなくなったという変化です。やはりそれまでは求人広告を掲載し、応募を待つスタイルが一般的でした。しかし、2017年前後はダイレクトリクルーティングサービスが増えてきて、人事が自分で手を動かし、応募者に関心を持ってもらい、応募してもらう流れに大きく変化してきているタイミングでした。

実は、このような変化はすでにアメリカでは起きていました。
アメリカではLinkdInを中心に自分たちで優秀な候補者を集めてくることが主流になっていました。その中で「リクルーター」という新しい仕事が生まれており、応募者を集めるプロフェッショナル職として注目され、市場価値も高い仕事になっている事実も知りました。
採用手法が待ちから攻めに変われば採用に携わる人に求められるスキルや能力も一から定義しなければいけません。つまり日本でも「採用担当」から「リクルーター」、「採用アシスタント」から「オペレーションスペシャリスト」へジョブチェンジする必要があります。しかし、その当時、どこにもその「リクルーター」や「オペレーションスペシャリスト」はおらず、その必要性に気づいていた人も多くなかったと思います。

であれば自分たちで「リクルーター」「オペレーションスペシャリスト」を一から定義し、その人たちの力を提供しようと思ったのが事業としての出発点です。

ただ同時に、採用したい企業に向けた事業にはしない、ということも決めました。あくまでリクルーターやオペレーションスペシャリストのための会社、事業にしようと思ったのです。僕も人事をやっていたのでわかるのですが、なぜか日本では「採用担当」の市場価値はあまり高くありません。制度設計や組織開発などに比べると給与水準も低いことも多い。あれだけ各社ともに「採用が大事」と言っているにも関わらずです。しかも採用は守りから攻めに変わっていてスペシャリスト職が必要になっていくことは自明でした。だからこそ「リクルーター」「オペレーションスペシャリスト」として専門性の高いスキルを身につけられ、市場価値も高くなる場にしようと決め、スタートしました。

現在のCASTERBIZrecruitingでもそうですし、当時から「リクルーター」「オペレーションスペシャリスト(社内ではアンカーと呼びます)」「ライティング(原稿担当)」と分業制をひき、徹底的にスペシャリストとしてスキルを身につけてもらう体制にしています。スペシャリストとしての深さと同時に、広くスキルも身につけられるように社内でのポジション変更や兼務なども積極的に行っています。また1人が複数社を同時に担当する体制にしているのも理由があります。事業会社の人事の場合、経験したとしてもおそらく一生で4-5社です。そうするとどうしても圧倒的なナレッジの獲得や再現性のある施策の理解などは難しくなります。しかし、RPO事業で複数社を担当することで1-2年あれば10社以上の採用に携わることになります。また事業として累計で450社以上の採用をしているので「この媒体はこう運用するのがベスト」「最近はこの言語の人が市場に増えている」など、主観に基づかない知見やノウハウが溜まります。そしてそれをそのままお客様に提供できるのでやはり結果も出やすく、結果が出た成功体験をまたチームにシェアしてレベルアップしていく、そういった環境を作ることにフォーカスしてきましたし、今も同じです。

今では150名以上のメンバーが活躍してくれていますが、まだまだ当初思っていた姿には届いていません。CASTERBIZrecruitingで働いていたなら大丈夫!とキャリアの選択肢が広がること、そして場所を問わず採用のスペシャリストになれると証明すること。この2つは引き続き挑戦していくべきことですし、この事業の目的であることは変わりません。


この記事を読んで「へー面白そう」「気になる」という方がいたらぜひお気軽に面談で実際に働いているメンバーと話してみてください。(下のリンクからいけます)
採用業務に関連していた人はもちろんですが、そうではない人で、今、RPO事業で大活躍している人もたくさんいますので、まず気になった人はお話しいただけると嬉しいです!一緒に働く日を楽しみにしています!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?